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2018年12月11日12:00

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正しさと素直さと感謝

マッチこと近藤真彦さんがデビュー当時、美空ひばりさんが歌っていらっしゃるのを聞いて、「あのおばさん、歌が上手いね」と言ったことで、その場がサーっとなり、すぐさま謝罪に行くよう促されたという事件がありました。

身の毛もよだつような事件ですが、これには、事情があり、近藤さんが聞いていたのは、歌番組の本番ではなく、事前のカメラテストで、当時の歌番組では、カメラテストでは、代役が美空ひばりさんの代わりを務めることが多かったため、近藤さんもまさか美空ひばりさん本人が歌っているとは思わず、「(代役の人にしては)あのおばさん、歌が上手いね」とおっしゃったとのことでした。



とこのように悪口ではなく、若手アイドルが大御所歌手に「歌が上手いね」と言っただけでもすぐさま謝罪することが求められた昭和の時代(今でもそうかもしれませんが)。右側のおばさん事件の話を聞いていると、時代は変わったものだな、と思います。


ちなみに、近藤さんは、その謝罪時に美空ひばりさんから「私ね。今まで歌がうまいって言われたことなかったの(注釈)。私の息子の和也ちゃんもあなたのファンなのよ。仲良くしてやってちょうだいね。あ、お弁当あるけど食べる?」と言われ、話が長いから何かあったんじゃないかと心配してやってきた関係者の方を尻目に、ちゃっかりお弁当を頂いて、美空ひばりさんと和気藹々と過ごしていたそうです。


話は戻って、今回の右側のおばさん事件で、やり玉に上がった上沼さんは、今回の事件に関して、「興味ない」「審査はちゃんとやりました」「謝罪してもらうようなことではない。気持ちは受けとりました」とお話になっているそうです。問題発言をなさったお二方は、近藤さんと違って、これをきっかけに上沼さんと仲良くとはいかなかったようです。もちろん、「歌が上手いね」と誉められた美空さんと違って、上沼さんは、一言も誉められてはいないわけですから、当然の結果です。


若手のアイドルに「歌が上手いね」と言われて、素直に「誉めてくれてありがとう」とおっしゃった美空ひばりさん。感謝の気持ちって大事だと思います。笑いに点数をつけるというM−1の審査は、難しく、また、多くの人の運命がかかっていることで、プレッシャーも凄まじいとお聞きします。そんな大役をかって出て下さっている審査員の方には、本来、悪口ではなく、感謝するべきなのではないでしょうか。本当に個人の感情(依怙贔屓という意味)で審査しているならまだしも、正々堂々、一生懸命審査して下さった方に対する対応が悪口とは情けない話だと思います。


今回のことを受けて、私は、私も上沼さんのように、正々堂々と生きて、美空ひばりさんのように、素直に感謝できる人間でいたいと思いました。



注釈
近藤さんいわく、美空ひばりさんは、子どもの頃から歌が上手い少女として有名で、美空ひばりさんが歌の上手い歌手であることは当たり前のことだったため、面と向かって、美空ひばりさんに「歌が上手い」とは言わなかったとのこと
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