(つづき)
多摩川を越える。
橋の下を見ると、見覚えのある多摩サイクリングロード
がそこにあった。
飲料水確保の為に停車した熊川駅からは2.2kmの距離。
あっさりと目的地である【ざくざくばばあ】に到着だ。
住宅の下､木々の中に､小さな祠と共にヒッソリとある…
そんな実世界の中の異世界感が、妙なリアル感となって
オイラの心臓の鼓動を高めるのでした(・(ェ)・ ；)BBA
皆さんは【小豆洗い(小豆とぎ)】と言う"妖怪"を知って
いるだろうか？(・(ェ)・)
土地によっては縁起の良い妖怪とも言われているが、
殆どの場合は恐怖をもたらす存在として知られている。
実は今回の最終目的地である【都民の森】へと続く村、
檜原村にも【小豆あらいど】と言う名前で言い伝えが
あったり､隣町の瑞穂町や青梅市にも【小豆婆】という
名前で存在していたりと、なかなかにバリエーション
豊かに活動(？)している妖怪のようだ。
因みにこの妖怪は全国区で出没していて、川で小豆を
とぎながら【小豆洗おか、人取って喰おか】と歌って
いる地方(伝奇)もあるとの事…。
こんなん出くわしたら100％失禁ですな(・(ェ)・)ｷﾘｯ
そんなわけで、遅くまで出歩く子供の【しつけ】の為
《はやく帰らないと【出る】よ》がテンプレのよう。
現代ならともかくとして、まだ街灯も乏しかった時代
には相当の効果があった事だろう。
キャンプ歴がそれなりにあるオイラが常に思うのは、
睡眠時にテントの外から聞こえてくる【音】だ。
それは単なる風のそよぎや､小動物の声が殆どなのだが
”見えない(見えていない)”と言うのは【余計な想像力】
を頭に与えてしまうもので､どうかすると本当に恐怖感
ばかりが心を覆ってしまう。
そんな”自然の力”に畏敬の念を抱くのは､想像力豊かな
人間にとって､ごく自然な事なのだろうね(´・∀・)ノ
さて…とりあえず《本日の目的》は達せられた。
実はこの後、地元の立川にある無料で入館出来る施設、
『国立 極地研究所 南極･北極科学館』に行こうと考え
ていたんだけど……どうするかなぁ…(￣ェ￣;)
【翌日(日曜)に再度、来る！】とは考えていたけど、
まだ時間もあるし《もう少しだけ》行ってみるか？と
考える。駅まで行ったら帰ればイイのだし、と。
【都民の森】の最寄駅はJR五日市線:武蔵五日市駅。
本路線の終着駅だ。
22年前に全面リニューアルした駅舎という事もあり、
とても立派な駅となっている。
『道も真っ直ぐだし…駅までは行ってみるか？』と
思い、五日市街道の終点でもある武蔵五日市駅へと
更にペダルを踏みます！ ◎T乁( ・(ェ)・ 乁) ◎≡3
道は ほぼ真っ直ぐ、多少のアップダウンや交通量も
あるけれども、走りやすい道である事は確かだ。
こんな道なら9km弱なんてスグでした。
殆ど拍子抜けな感じで到着してしまいビックリ。
『ん〜…こんな感じならあと少し行くか？』と
オイラは考えます。
これが『あと少しだけ』の泥沼の始まりになるとは
この時には思いもしませんでした…(苦笑)
(つづく)
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