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2018年10月29日00:12

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2018年11月度活動記録

臆病な蛇(ouroboros sleeping)

剣よりも強しとひとは讃ふれど争ひも餓ゑも救へぬ無力に
言霊に力ありせば朽ちざらまし昨日の誓ひも明日の理想も
伸ばす手に虚空のみ攫(つか)みえし君の歯噛みとため息けして忘れず
こんなにも刃毀れせる武器振りあげて兇器に勝てると豪語する罪
慈悲もなき刃の絶つる命あり言葉で斃せし敵のありしや
秋ふけて林の黒き土のした蛇のみる夢誰か知りぬる



■余談■
今月の添削。第3首「伸ばす手に」の「攫みえた」(添削前)→「攫みえし」(添削後)。表記が旧仮名を選んでいるので文語体のほうがしっくりきますよね。と、わかっていても旧仮名で口語体の歌を詠みたくなる日もあるのです。とはいえこだわりはないので添削どおりに。

今回はやや連作的になりました。若い頃は(むしろ幼い頃か)言葉至上主義というか言葉の無限の力も可能性も疑いなく信じていました。高校生のあたりから「いやちょっと待て」と疑念がうまれたのも懐かしい思い出です。
言葉の持つ力の大きさをどこまでも信じています。しかしその限界もいつも意識しております。限界を見据えて見極めてどうにか制御していきたいものです。言葉に振り回されずその力をひきだしていく作業は、どこか魔法使いが魔力を操る過程に似ていると思うの。

いや、私もとはファンタジー小説書きだし!←

あとタイトルを「変な日本語(怪しい英語)」の中二ぽい形式に統一しているのは、そんな約束事を自分に課せでもしないと「タイトルめんどい」で毎回逃げそうな気がするからです。そして、タイトルめんどいで逃げた結果、意図せざるタイトルをほかのかたにつけていただくことになった場合に、どこかむずがゆい気持ちになるのを避けるためです。
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