2018.9.15 於:サントリーホール
メンデルスゾーン
オラトリオ <エリヤ> op.78
指揮:山田 和樹
管弦楽:横浜シンフォニエッタ
ソプラノ:田崎 尚美 澤江 衣里
メゾ・ソプラノ:清水 華澄 杉山 由紀
テノール:望月 哲也 櫻田 亮
バ ス:青山 貴 狩野 賢一
合唱:武蔵野合唱団
秋のシーズン、最初のコンサートは、大好きな「エリヤ」。
まさにこの日(9/15)は安室ちゃんのラストライブも沖縄で開催。もちろん、駆け付ける事はできませんが「素晴らしい音楽がみなさんのまわりに満ちていますように!」と、彼女が6月のライブの最後に届けてくれたメッセージに相応しい素敵なコンサートになりました。
今回の定期演奏会は山田氏の武蔵野合唱団指揮と横浜シンフォニエッタ創立の20周年記念を冠するにふさわしい大曲です。
先ず、やはり「メンデルスゾーン」は天才。それから「山田和樹」さんは才能と進化著しい名指揮者だと(今更)再認識。
各パートの感想。メインの合唱から。合唱は単純に1つの曲を譜面通りにきちんと歌う、という目的(それも大変ですが)だけではなく、何か強い意志で団員全員が繋がっているかのような纏まりと方向性があり、聴いていても楽曲の持つ独特の高揚感、(エリアの)寂寥感が一瞬の隙もなくダイレクトに伝わって来る熱演(熱唱)で、鳥肌、落涙、発汗も間断なく続きました。
山田さんのリードは流石で、オケも合唱もとても手兵でなければ合わせられないようなマニアックなニュアンスまでバッチリ。ちょっとやりすぎなくらいですが、いやいやそれを期待していたのです!
合唱の仕上がりは勿論合唱指揮や練習伴奏の功労なのですが大曲でのオケとの一体感、激情的な演出は彼ならではと思いました。以前は山田さんのうまく纏まった感じの演奏があまり好きになれなかった(個人的に)のですが、マーラーチクルスのあと、ちょっとテイストが変わったのかもしれません。
ソリストはバリトン(エリア)とテナーは本当に痺れる声、ソプラノも美しさを保ちながらあの声量、アルトは役柄が悪く登場回数は少な目ですが味のある声と何より衣装が素敵。少年役のソプラノ、声量が少しだけ小さめでユニゾンのフルートに被ってましたが、透き通ったキレイな声でした。
横浜シンフォニエッタは弦がきれいでバランスも良く繊細。オーボエやフルートは特に素敵でした。(パイプオルガンも素敵!)
偶然2年前の秋シーズンのスタートもこの大曲。この時も望月さんの美声にやられましたが、今回もやはり・・・音楽は素晴らしいです。。
(許可を得て撮影しています)
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