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2018年09月05日14:36

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【日記】日航123便墜落事故を扱った書籍について

知人の勧めでこんな本を読みました。

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日航123便墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る

著者の青山透子さんは日航のCAだった方だそうです。1985年8月12日に発生した墜落事故について調べ続け、現在まで4冊の本を上梓されておられます。知人はこの本について高く評価し、優れたノンフィクションだと言っておりました。内容は大変衝撃的なもので、当時の政府、米軍、自衛隊やボーイング社、日航などの責任を厳しく追及しておられます。

そのような前段を踏まえて読んだのですが…残念ながら私はこの本については全く評価に値しない、と結論付けざるを得ませんでした。ノンフィクションに必要不可欠な「具体性」に欠けているからです。

著者は熱心に資料を調べ、関係者に話を聞いています。その点だけには敬意を表しましょう。ただし、憶測が多く具体的な物証・証言は皆無なのです。だからこそ10万部以上も売り上げていながら一般的なニュースにならないのだと思われます。

さて、上記の本は昨年7月に出版されたものでした。経済評論家の森永卓郎氏が絶賛したことによって大いに売れたわけなのですが、「物証がない」という批判もまた多かった。その声はどうやら著者の元まで届いたと見えます。今年の7月、続編が出版されたのです。

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日航123便墜落 遺物は真相を語る

墜落事故の「遺物」を独自に入手し、鑑定したというのがこの本の最大の「売り」です。買って一生懸命読んでるんです…が正直、「目が滑る」感じで、まるで読み進めません。相変わらず具体性がない。ちゃんとした証拠を踏まえて主張するなら、遺族会を含め社会が呼応しない訳がないのです。あまりのバカバカしさに週刊新潮が「アテンションプリーズ」と取り上げたようですね。対抗して週刊ポストに森永先生の書評も掲載されたみたいですが。

この2冊の本から強く感じたのは、このような怪しげな情報が行き交う現代社会では個々人の「疑う力」の重要性が増しているということですね。まぁなんでもググればすぐ由来が分かる昨今です。著者の「青山透子」さん、ご自分の経歴すら具体性がなくって、日航CA引退後に東大の大学院を卒業、博士号を取得されているそうなんですが、学部や博士号の種類すら分からない。名前もペンネーム? 結局夢のような話にはおつきあいできないということなんだと思います。
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