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2018年04月21日09:03

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中学生日記 1959年(昭和34年)ジャー・ヒロ

2月10日(火)

 きょう、昨日考えた読書クラブの紹介を文集に出すのに、先生が自分で出せと言われたので、やってきた。その原文を先生に見せたのである。先生は大体いいが、字はよく見て書かなければ駄目だよと言った。そして先生は2〜3か所を直して、これはこれでいいと言った。ぼくはこれでぼくの任務は終ったと思い、ほっとしていると、このぐらいなら詩を書くぐらい出来るだろうと言った。そして、ぼくはそれをやることになった。ぼくはそのため一日中考えて、まったくカックンショックである。
    支出 わら半紙20円    残高 900円


 2月11日(水)

 きょう、八木先生の所に、昨日考えてきた詩を持ってきた。
 それは
     冬よ 僕にこい  僕にこい
     僕は冬の力だ  冬は僕の餌食だ
 
 こういう詩を出した。すると先生は、これは高村光太郎のもので、このようなものは、そうない。だから2回続けて出すのもどうかと思うから、もう一日考えて、明日出してくれと言った。ぼくはこれで全精力を使ったので、もうへとへとで、あまり今度のはよくないと自分でもそう思って、今度探すのは先生にまかせるつもりです。


 2月12日(木)

 きょう八木先生のところに、昨日いっしょうけんめい探しましたが、いいのがありませんでした、と言いに行こうとすると、もう先生は職員室にはいなかった。探すのもめんどうなので、そのまま帰った。ぼくは先生になんと言おうかと思っていたが、これでほっとしたわけである。

 きょう、ぼくの組、2年6組の犬島君に、この前行かなかった神田に本を見に行くことを聞いてみた。すると、もしかしたら行くかもしれないと言った。ぼくは行きたい。
 2月13日(金)

 きょうは学校から帰るとちゅうに、ぼくは近くに住んでいるとっちゃんに会った。とっちゃんは僕に声をかけて、電気の本がもう出てるよと言った。彼もぼくもラジオなど電気のことをやっているので、そういう本に興味があるのである。ぼくはそれを聞いて、「ほんとかい」と言い、そしてすぐ家に帰り、金をもって、本屋(美文堂)へ行った。とっちゃんもきた。ぼくは電波技術という本を買い、話をして別れた。


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