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2018年03月31日05:14

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帰還後のマクター 5

ゆっくりと木箱を開ける男。
マクターも後ろから離れて見守り、若干の構えで対した。
箱の中には黒いナイフのような物がしまわれている。

「これが報酬?」

「はい」

男の震えは未だに収まらず、手の方は僅かに震えていた。

「嫌な予感・・・・・・・・・「倍速」」

早々に術を行使する。
その瞬間、男はナイフを手に取った。

「流石はマクターだね。察しがついている」

話し方に大方に検討が付いた。
黒騎士の話し方だ。
ナイフを構えてこちらに振り向いた。

「「盾」」

マクターもナイフを構えた。
術を行使した故にナイフを弾き返す。

「「粉砕」!!「粉砕」!!」

倍速の異常なまでのスピードを利用しての術の連覇だった。

「さ す が に 無 理 」

男はそれに沿って倒れてしまう。
壊れたのは男でなくナイフの方が粉々になった。

「たぶん。「魅了」じゃないわ、「奴隷」の方ね。
 どれだけ、術が使えるのよ・・・。
 しかも、こちらの様子をナイフから確認しているって事なのかしら。
 そこから、術を行使するの?
 私もお勉強が必要みたいね・・・。
 さすがに父に聞いてみたくなったわ」

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