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2018年02月19日20:32

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【天文】【日常】大船に乗った気分

★世間から遅れて、今日明日が休み。今日は夕方まで眠っていた。三年寝太郎か俺は(笑)。

★先週は木曜まで休みだったので、三日しか働いてないけど、それでもいろいろあった。金曜日は天体写真教室、土曜日は「冬の星空観望会」。そして日曜日には以前「絶対来る!」と言っていただいていた野辺山宇宙電波観測所の立松先生が遊びに来てくださった。先生の観測エリアでもあるオリオン大星雲とその周辺の細部を大望遠鏡でたっぷりご覧いただく。先生も大盛り上がりで楽しんでいただけた様子。よかったよかった。

★そしてもう一つ、土曜日にはカレンダーの校正刷りが到着。
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まもなくですぞ皆さん(笑)。来週には校正を終え、印刷に入る予定。

★日曜日は終業後天体撮影。雲が出る24時くらいまで頑張った。
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今回のテーマは、以前ご紹介した写真専用望遠鏡、イプシロンをウチの主砲60cm反射にくっつけて撮ること。

★イプシロンはこれまで、別の自前の架台(EM-200)に乗っけて使っていたが、前々から「60cmに括りつけられると手間が省けていいよなあ…」と思っていた。今年の夏、メンテナンスに来た三鷹光器のスタッフさんにふとそのことを漏らしたら、
「やりましょうか?すぐできますよ」
とのこと。ええ〜、だったらもっと早く言っときゃよかった(笑)!

★頼んでみると、さすが本職、ほんの2時間くらいでありあわせのパーツを流用・加工して取り付けられるようにしていただいた。な〜んだ、本当にもっと早く言っときゃよかった!

★それからだいぶ経ったが、今日がこの組み合わせでの初陣。各部の調整やチェックを済ませて撮影開始。


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最初に狙ったのはぎょしゃ座の星雲、「勾玉星雲(IC405)」。これまではもっと小さい望遠鏡で狙っていたが、今回は少々窮屈なのは覚悟の上で、初めてイプシロンで撮影。細部の描出が目的だったが、空の透明度がイマイチだったせいか出来栄えもイマイチ。この星雲は意外と薄くてなかなか満足な写真が撮れない。今回も宿題が残ったなあ。空がもっといい時に再チャレンジしてみよう。


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次に撮ったのはかに座の有名な星団、プレセペ(M44)。いい空の下なら肉眼でも見える大きな星団です。これも長年、別な意味で撮影に苦労している天体。星が比較的まばらなので、どういう画角でどんなふうに撮れば美しいのか、迷いに迷っています。イプシロンでは少々大きくなりすぎるのですが、今までと違ったアプローチがしたくて撮ってみました。うーん、まだちょっと不満だけど、今回は星の色味を強調すると星団らしくなる、ということに気がつきました。これはちょっと今後のヒントだな。


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三番目はうみへび座の星団、M48。これも大きさが中途半端で画角に苦しむ星団です。これはこのくらいが最適解かもしれないな。


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最後はかみのけ座の球状星団、M53とNGC5053。右上がM53、左下の微かなのがNGC5053です。こういう構図で撮る人はあまりいないのですが、敢えてこうしました。星団が二つ並んだ景色がきれいな所としては、ペルセウス座の二重星団などいくつかの「名所」がありますが、それらはどれも散開星団のペアです。わたしはいつも「二重球状星団」はないものかと思っていて、ずっとこのペアが気になっていました。うまく画角には収まるけど、光度差が大きくてイマイチだな。今回はこれでいいとして、もう少し撮り方や画像処理を工夫してみる余地がありそうです。

★この後もう一つ、おおぐま座の有名な銀河のペア、M81・82も狙ったのですが、ちょっとその辺りに雲が出始めたので撮影を断念。ま、今日はこのくらいにしといてやろう(笑)。

★これまでイプシロンは出すのが少々億劫だったのですが、やはりこうやって「大船」に乗って撮るのは楽チンです。当分は括りつけたままにしておこう(笑)。

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