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2018年02月13日21:53

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【天文】【日常】先週撮った天体写真

★世間から遅れて本日から三連休。休むぞ〜!(笑)。

★先週は結構いろいろあった。7日はケーブルテレビの番組収録。8日は臼田宇宙空間観測所の所長、天文学者の村田先生に遊びに来ていただく。一緒に星を見て、来月ウチでお願いしている講演会の打ち合わせ。9日は「天体写真教室」のイベントで、来たお客さんにオリオン座の写真を撮っていただく。10日は静岡大学で小型人工衛星を製作している能見先生が遊びにきてくださる。次期小型衛星の開発状況と、その学校学習利用のアイデアについていろいろと語り合う。続く三連休はそこそこのお客さんで賑わう。

★先週もとても寒かった。福井や北陸では大変な雪だが、ここ佐久は冬型の気圧配置が強まると逆によく晴れる。そのかわり放射冷却現象で気温はぐんぐん下がるのであった。この間夜の野外は-10℃前後。ずいぶん久しぶりに足の指がしもやけになってしまった。

★月齢もよかったので、終業後はちょっと写真撮影。なかなかいいのが撮れた。


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これは7日に撮った写真。17mmの超広角レンズと星雲用フィルターで、冬の天の川周りに点在する星雲を一網打尽にしたもの。下に光っているのがシリウスです。右の中央辺り、弧状の赤い星雲、バーナードループと重なってオリオン座があるのが分かるでしょうか。これらの星雲のほとんどは薄すぎて肉眼では見えませんが、みんなとても大きいのです。


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こちらはふたご座の足元にある星雲、IC443。「くらげ星雲」の愛称で天文ファンに知られています。超新星爆発で高温の薄いガスが飛び散っているところ。そういうつもりで見れば、くらげの笠にあたるところが爆発の衝撃波が広がっているように見えてきます。


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こちらはぎょしゃ座の一角にある星団、M37。星団の中では地味な方ですが、粒の揃った微光星が密集している様はとても上品な美しさで、私のお気に入りの天体です。お客さん相手の観望会でも、いろいろと派手な星雲・星団を見た後で、「デザート」として最後にこれを観ていただきます。甘さ控えめの上等な和菓子のような、「大人の味」の星団ですよ、と紹介することにしています(笑)。


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こちらは春の星座、かに座の外れにある星団、M67。これも「大人の味」系の星団で、暖かくなって冬の星座が沈み、M37が見えづらくなってくると、観望会での代わりのデザートになる星団です。

★どれも過去に何度か撮った天体ですが、機材やら撮り方の工夫やらが進歩した分、前よりなんぼかいいものが撮れました。こういう風だから、天体写真はいつまでたっても止められません。
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