寿司のボーダー

■韓国スシローもメニュー化　「寿司のキムチ乗せ」が日本人も納得のウマさ
(しらべぇ - 01月23日 07:51)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=202&from=diary&id=4954512


皆さんにとって「寿司のボーダー」は何でしょうか。
具体的なもので言えば、記事にある「寿司のキムチ乗せ」はありですか？
同じく海外アレンジ寿司でもっとポピュラーな「カリフォルニアロール」は如何ですか？
日本の寿司でも変わり寿司はあります、例えば涙巻（山葵の細巻）は如何ですか？

寿司はすごく大雑把に言えば、寿司飯と海鮮を握ったり巻いたりしたものです。
ですが、まず「海鮮」に限定されていると思っている人はいないと思います。
河童巻きや干瓢巻や玉子握り等、王道の寿司と言われる中にも海鮮でないものはあります。
では、外来種（魚介に限らず）が入っていたら邪道なのでしょうか。
そう思っている方の中でも「サーモンはあり」という方はいるのではないでしょうか。

そもそも、寿司は熟れ寿司を原点に、ファストフード化させたのが握り寿司です。
握り寿司の誕生は、江戸後期でその歴史はまだ200年前後です。
その200年の間にも、軍艦や裏巻が生まれています、その陰で生まれ消えて行ったものもあったでしょう。
それだけ「寿司」というカテゴリは未だ流動的だと言えます。
（もちろん、「江戸前寿司」等細分化されたカテゴリとして定義が成立しているものもあります。）

日本食がグローバルに広がる中で、寿司もさらに流動的に様々な寿司が生まれては消えていくと思います。
その中で、個人個人が許せる許せないは別として、定番化する寿司もあると思います。
そして、寿司はその形状から「許せないのは食べなければいい」という事が出来る料理です。
そう考えると、何を寿司として認めるか否かはそれぞれの認識で良いのかもしれません。
そうなると、みんなで「寿司とは何ぞや」というボーダーを、結論の出ないまま侃々諤々話し合ってみるのも楽しいかもしれません。