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2017年12月24日23:11

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Nutcrackers・・・

クリスマスに相応しい古今泰西の名曲は数あれど,やはり無条件で聴いて楽しいのは,バレエ「くるみ割り人形」だろう。

シャルル・ペローの原作(「長靴を履いた猫」とか・・・)と記憶しているが,クリスマスの夜に起きる楽しい出来事を一遍のバレエとして,見事なオーケストレーションで綴った一作である。
最晩年の作品であるから,最後の悲愴交響曲とかと同時期の作品故,かなり精神的に参っている時期のものであるが(死因は生水に依るコレラということになっているが,ロシア本国以外では自殺が定説になっているらしい),こうしたメルヘンの世界を楽しく美麗な音楽で綴る辺り,やはり只者ではなかったということだろうし,苦しいの現実の中でも音楽の美を追求したその姿勢は,残された名曲の多さから言っても凄いとしか言いようがないであろう・・・。

先頃,セクハラ疑惑でニューヨークオペラ(メトロポリタン歌劇場)の音楽監督を罷免されたジェームス・レヴァインが20年ちょい前のウィーンフィルを指揮して,極めて色彩的で生きのいい演奏を聴かせる。
思えば,22年前の私のオケデビューの1曲目が,このくるみ割り組曲だった(2曲めは「シェヘラザード」だった)。
其のために,敢えて求めたCDだったが,どうしてもウィーンフィルの音色が聴きたくて,大枚(2,200円)叩いて新譜を求めたのだった(その5年後に白鳥の湖も演奏することに。眠りの森の美女は未だ演奏したことが無い)。
そして,確かこれが独身時代に買った最後のCDとなった筈だ・・・。

元気だった頃の小澤征爾さんがベルリンフィルを振って,楽しげな演奏を聴かせる。
1993年6月,会場はベルリン郊外のヴァルトビューネ,つまり野外音楽堂だ。
モーツァルトもチャイコフスキーもロータリーバルブの楽器で演奏するトランペット。
さすがとしか言いようがない・・・。


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