11月9日
今年になってまだ紅葉を見ていない相方が紅葉を見に行きたいと言いだした。
私は何度か山で見たが、山の紅葉はだいぶ下りてきている。今なら標高1000m以下だろう。
数日前の新聞に高野龍神スカイラインの中腹の紅葉が見ごろだと出ていた。
高野山の紅葉も終盤を迎えたようだが、まだ見ごろらしい。
ということで、高野龍神スカイラインから護摩壇山、龍神岳に行って、高野山に行くことにした。
昔は護摩壇山が和歌山県の最高峰だった。だが、数年前にその近くにもっと標高が高い場所が見つかり、龍神岳と名付けられた。
護摩壇山に行ったことはあるが、龍神岳に行ったことはない。
和歌山県民としては一度は行かなくてはと思っていた。
同じ和歌山といってもうちから高野山までは4時間以上かかる。
前日龍神の道の駅で車中泊した。夏用のシュラフだけでは寒くなって朝方に毛布もかけた。
高野龍神スカイラインの紅葉は綺麗だったが、まだ日が当たっていないのでイマイチ見栄えがしない。
もっと遅い時間に出ればいいのだが、高野山に行くことも考えて道の駅を7時過ぎに出たのだ。
護摩壇山の駐車場に着く。けっこう寒い。
毛糸の帽子をかぶって歩きだす。
駐車場から10分で護摩壇山、そこから15分で龍神岳に着いてしまった。
往復1時間足らずの山歩きだった。
だが、護摩壇山と龍神岳の間は気持ちのいい尾根道だった。
スカイラインを高野山に向かって下る。
面白いことにカーナビが何度も「和歌山県に入りました。」「奈良県に入りました。」を繰り返す。県境に付いた道なのだろう。カーナビさん、お疲れ様!
高野山は4度目だ。1度目と2度目はやはり11月の紅葉の時期だった。そして3度目は静かで寒い3月。この時は、高野山のガイドをしている友人にガイドしてもらい宿坊に泊まった。
今回は紅葉狩り中心にする。
高野山の紅葉は赤い楓と黄色い銀杏の葉のコントラストが美しい。
大普賢岳で見たブナなどの黄葉とは趣が違う。
3年前には工事中だった中門が再建されていた。
高野山は火事が多く、昔から残っている建造物は少ないそうだ。この中門も消失してから100年以上建てられなかった。去年高野山の開創1200年に合わせて再建されたのだ。
だから中門を見るのは初めてだ。
根本大塔は楓のように鮮やかな朱色をしている。
地味な色合いが多い他の建物と好対照だ。
蛇腹道の紅葉も綺麗だ。
そして、高野山にはお坊さんが似合う、。
何故か紫陽花も咲いている。
綺麗な紅葉に相方も満足のようだ。
お昼を食べてもまだ1時半過ぎだ。
そこで相方が高野山から反対に下ったかつらぎ町にある丹生都比売神社に行きたいと言いだした。
うちとは反対方向なので面倒くさいと思ったが、仕方ない。
ここは高野山との関係が深い由緒ある綺麗な神社だ。
そして高野山に戻り高野龍神スカイラインを通って龍神温泉に入って帰る。
「和歌山県で一番の観光地は白浜かしら?高野山かしら?」
「数では白浜かも知れないが、価値で言うならやっぱり高野山だろう。」
そう言った相方の言葉に妙に納得していた。
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