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2017年07月01日11:42

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心霊写真と怖い話

【↑一見なんともない写真ですが、よく見ると…】

コバ・ジュンです。

今日から7月ですね。「7月ってウヅキだっけ?ナガツキだっけ?」と、年々老人力が増しているため、思い出せないボクです。といってググるのも悔しいので、間違ってたら間違ってたでまぁそれはいいや。

月末の激務を終え、帰宅途中のボクを襲ったのは、とんでもない蒸し暑さでした。とてもじゃないが弱冷房車などには乗っていられない。土曜で空いているのをいいことに、電車内ジプシーをかまし、涼しい車両&箇所を探します。ふぅ。


さて、


そんな暑さの中、皆様には少し背筋のヒヤッとするお話でもいたしましょうか…。

あ、ガチンコで「怖い話」ですので、そういうの苦手な方はYahoo Japan!とかいうサイトでも見てたら良いよ。その方が幸せだよ。ニュースも天気も見られちゃうし、占いやら路線図まであって、まぁなんて素敵。


では本題。

あれは今から10数年前でしょうか。まだ役者としてのめくるめく未来、素敵な希望があった頃(笑)のお話。ボクはある俳優仲間に誘われて、舞台に出ることとなりました。台本をいただいた際、初めての役柄に興味を持ち、快くオファーを快諾したのです。

一ヶ月ほどの稽古を終え、劇場入りしました。その劇場の名は伏せますが、都内某所だということだけ書いておきましょう。

その劇場、少し作りが変わっておりまして、入り口と搬入口が一緒、つまり、出入り口がひとつしかないのです。そして楽屋は舞台の上手側にひとつ。小さな小屋ですとこういったのは割と当たり前ではあるのですが、ここが変わっているのは、一度楽屋に入ってしまうと、外に出るには舞台上を通り、さらに客席を通らなくてはならないのです。そしてトイレは劇場ロビーにあるのみ。
要するに、楽屋に入り客入れが始まると、役者は楽屋から一歩も出られない作りとなっておりまして、「トイレは客入れ前に済ませ。客入れ始まったら行けないぞ」という頻尿役者には結構な拷問小屋でありました。

となると、空気の流れも悪く、一応換気扇はその狭さに比べて多く付いているものの、どうしても淀んだ印象は抜け切れませんでした。

そして初日が訪れました。

鏡前でメイクをしているボクの隣りには、今回が初舞台という女優さんが座っていました。嬉しさなのでしょう、メイクをして衣裳をつけた自分を、携帯で自撮りしています。「ああ、スレてないって良いな」などと思いながら、自分のやるべきことをしていた時でした。

「あれ?」

その女優さんが首をかしげました。「どした?」と聞くボクに、携帯の画面を見せながらこんなことをいいます。

「あれ、なんだろこれ。コバ・ジュンさん、これ何でしょうね?」

携帯には、今撮った写真が映し出されています。自撮りでピースをしている彼女、その背後には、多くの衣裳がかかったハンガーラックも写っているのですが、その衣裳の隙間から何かが見えました。いや、正確には何かが「のぞいていた」のです。

前述の通り、小さな小屋、となると楽屋も当然狭いのです。ハンガーラックの後ろに入り込むスペースなど一切ありませんし、例えそんな隙間があったとしても、本番前の貴重な時間、そんなことをしている暇もありません。

しかし、それはいたのです。

衣裳と衣裳の間から、「ぬっ」と顔を出したそれが。


ボクはそれを見た瞬間、

「あ、消して。すぐに。良くないからコレ」

と彼女に告げました。一目見て「残しちゃいけない」と強く感じさせるほど、それは禍々しい雰囲気を醸し出していました。正直今となってはボクも正確に覚えていないのですが、一瞬で「この世のものではない」という感じがしたのだけは覚えています。体毛のまったくない、そして半身がくしゃっと崩れた様な…

ボクの忠告通り、彼女はすぐにその写真を消してくれました。その時から「あ、やはりここはそういうところか」と、自分の勘が正しかったことに気付いたのです。


舞台は無事に千穐楽を迎え、数日後に精算回も兼ねた飲み会が開かれました。稽古や本番中の話で盛り上がっている中、舞台写真や楽屋での写真などが配られていきます。ボクも自分の写っている写真をありがたく頂戴しました。

そして、その中のある一枚の写真に違和感を覚えたのです。

始めは「どこがどう」という訳ではなく、「何かおかしくないか?」という疑問だけだったのです。

しかし、

何度か見直しているうちに、その謎が解けたのです。

まずはこちらの写真をご覧ください。

フォト


楽屋でのメイク中のボクです。役柄上、少し濃いめのメイクをしています。


分かりにくいかもしれないので、明度とコントラストを上げたのがコチラ。

フォト


お分かりになりましたでしょうか。


写真を拡大してみます。

フォト


どうですか?


ではさらに分かりやすく、赤丸をつけてみます。

フォト






手!?

誰の!?

ボクの奥は壁です。人の入るスペースはありません。考えられるとしたらボクの手なのですが、角度もおかしいですし、第一メイクの際、こんな不自然な姿勢を取ることはまず有り得ません。今見ても不思議としか言いようのない写真。その後関係者に何事もなかったのは幸いだたのですが…。


そんな7月イッピの日記でした。劇場には割と怖い話が多いです。

「あそこは毎回何か出る」
「本番中、ずっとバトン(照明や音響機材を吊るすもの)がガタガタ揺れていた」
「裏で待機してたら肩叩かれて、もう!と思って振り向いたら誰もいなかったよ」

なんてことはしょっちゅう。ボクが体験したのは上記の他で言えば、「MDに入れた覚えのない音源が、本番で流れてしまった」とかですね。音響さんもプロですので、そんな間違い侵すはずがないですし、さらに怖かったのは、本番後にそのMDを調べても、その流れた音源は一切入ってなかったのです。そんなこんなで日常茶飯事なんですよ、んなことぁ。


どうでしたか。少しは暑気払いになったでしょうか。まぁ大抵、こういう話を書いたり話したり、さらには聞いたり読んだりしていると、寂しがり屋な浮遊霊が寄ってきたりするそうです。


今、あなたは自撮りする勇気がありますか?


背後に誰もいないその状況で、自撮りしてみる気はありますか?



ではまた。


http://kobajun.webcrow.jp/
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