歯なしの猫

　13歳になる我が家の猫がついに歯をほとんど抜かれてしまった。２月ころにグラグラした牙を抜いたあと、「ご飯を食べなくなるようなら全部抜きましょう」と言われていたのだが、この１ヶ月くらい落ち着かずイライラした様子で、体重も明らかに減っていた。気が付くと口からダラダラとよだれを垂らして、部屋には牙が一本落ちていた。こりゃ全抜歯だな。

　日程の都合で２泊、費用は５万ほど。歯を抜いたすぐあとから病院のエサをガツガツ食べたそうで、なかなか元気だ。病院に連れて行った時には６キロを切っていた体重が、退院して僅か３日で元の７キロに戻りつつある。そもそもが年寄りなので元気に飛び回っている訳ではないが、あのイライラが嘘のように、今は落ち着いた様子。歯が痛かったか、腹が減っていたか。

　写真はレンズを清掃した Jhagee 105/6.3 で。コーティングも無い古いレンズなりだが、随分とコントラストが出て来た。トリプレットは癖のあるボケになりがちだそうだが、これは（多分補正不足型のお陰で）本当に美しいボケになる。ただしそのぶんピントが難しい。ついでに清掃前に撮った花の写真も２つ。こちらは少しコントラストが低いが、やっぱり滲みが美しい。