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2017年05月16日19:28

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水彩画。

子供の頃、絵を描くのは比較的好きな方だった。
ただ、小学生の頃までは好きなのはデッサンで、色を付ける段階になると苦手でいつも画用紙の表面を毛羽立たせて、過剰な水分でヘナヘナな状態になっていた。それでも無理矢理完成させてはいたけれど、今思うともう少しスマートに仕上げたかったものだ。
高校生以降になると実際に絵を描くという機会も滅多になくなり、たまに描く時は水彩画ではない。稀に姉のやっていた日本画や油彩、アクリルなどにも手を出したことはあるがガッツリハマったのはイラストレーターでありフォトショップ。色を混ぜるという行為より色を乗せていくという工程。それはそれで楽しかったけれど、水彩画のような闘いは無かった。

水彩画で思い出すのは水を入れておく水入れ。苦手だったあの頃、大体の場合あの水入れの中の水は茶色にだった。
何故そうなるのかはわからない。風景画であっても人物画であっても静物画であっても、大体が茶色に濁っていく。意識的に青や緑を混ぜていけばそうはならないのだろうけれど、いつも大体茶色だった。
暖色系の赤や黄色を好んで使っていたのか、そのままの原色が嫌だったから大体混ぜて使っていたのか。青は比較的好きな色なのでおそらくは後者なのだと思うけれど真相は不明。
なお、中学生ぐらいになると色の使い方が上手になったのか、水彩画なのに水を余り使わなくなったようで色の濁りが随分減ったのだけれど、あれは進歩だったのだろうか。

先日息子に絵の具を買ってやった。
絵を描く時は大体クレヨンか色鉛筆だった息子に筆を渡し、水を筆に付けて絵の具を溶いて、描いてごらんとやってみる。
まぁものの見事にグリグリやる息子なのだけれど、水の濁りは茶色ではなく濃い群青であった。
好んで使う色が寒色だったようで感慨深かった。
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