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2017年02月15日19:29

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2月12日(日) 京都文教大学の講演会の講演録(後半)

2月12日(日)京都文教大学にて公開シンポジウム「アニメ聖地巡礼の意味をを考える」・誕生会がありました。
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「聖地巡礼」の意味を考える
観光社会学から見た「響け!ユーフォニアム」巡礼についてです。(一部資料引用)

先程の日記の、
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1958657760&owner_id=5532337
後半となります。

アニメ聖地巡礼の研究
1、観光学的側面
2、地域政策的側面
3、文化政策的側面
4、コンテンツビジネス的側面
5、観光社会学側面
の5つからの研究があります。

1、観光学的側面
地域のとのつながり。
今回ですと、宇治の商工会・観光協会など地場の方との緊密なタイアップです。
いかにして地元の方と協力して、町を盛り上げるか。

2、地域政策的側面
経済効果・ふるさと納税などお金の面でどのような効果があったのか。
ふるさと納税、ガルパンの大洗町では納税額が大きいようです。

また、作品が好きで、移住された方も居るようです。
※ツイッターで伺うに、聖地に移住して、就職された方も居ると伺います。

一例をあげると、花咲くいろはのモデルとなった秀峰閣 に就職された、新鞍光太朗さん(こうちゃん)がいらっしゃいます。
http://blog-imgs-44.fc2.com/j/s/o/jsoraacg/54_20130112170210.jpg

3、文化政策的側面
地域文化の支援と伝承

一例では秩父の「あの花」の龍勢祭のロケットの打ち上げに参加されたり、中にはそのロケット作成に弟子入りした筋金入りの方もいらっしゃるようです。
http://www.ryusei.biz/  吉田龍勢保存会

4、コンテンツビジネス的側面
地域ビジネスの収益構造

聖地巡礼を研究されている柿崎氏はコンテンツで地域が潤えば、その作品は続くということです。

5、(アニメ聖地巡礼への)観光社会学的側面
講師の片山先生の専門分野はここです。

昨今の観光社会学で意識されているテーマは、情報社会でコミュニケーションに与える影響では、他社との関係における価値観の変化です。

このICT・SNSなど発展した今日では、距離の遠い、近いに関係がないということが有ります。
今までは、地域縁という濃厚な人間関係から、趣味縁ということへ変化しています。
例えば、響けが好きで、宇治に集まる方の仲間達(同業者)ということです。

例えば、花咲くいろはが好きで、湯涌温泉の秀峰閣 に(数年前に)年に40回ほど通い、そこでよくお目にかかるという東京と、奈良のフォロワーさんがいらっしゃいます。

また、同じ仲間が集まるという意味では、BTC(舞台探訪コミニュテイー)という、アニメの舞台をいち早く特定されるのに特化された組織(サークル)もあります。
http://btcinformation.blogspot.jp/

関西では、関さん・のぶさんが有名です。
http://kbas.ifdef.jp/burari_eupho.html 関さん 「ぶらり聖地巡礼の旅」

http://d.hatena.ne.jp/nobumichi02/ のぶさん 「nobucafe」

それですと、物理的な遠い・近いを超越しています。
上記の新鞍さんが色々とファンの方に、来て頂けるように宴会などされていると仲間から伺ったことが御座います。

他の作品ですと、けいおん!が好きで豊郷に集まる方、ラブライブ!サンシャイン!!が好きで沼津に行かれる方ということです。

そこで出会う方は、匿名(ハンドルネーム)で親密性の両立というコミュニケーションが成立しています。
何の仕事をしているのかわからないけど、アニメ作品が好きでつながった関係です。
それが、先程例に挙げた方のような趣味縁(平たく言えば、同じ趣味仲間のつながり)ということです。

先程の趣味縁ですが、SNSなどで繋がる方々ですので、バーチャルな関係で、リアルな付き合いが欲しい。 バーチャルな関係、小さな世界(島・星といえばいいのでしょうか)です。
そこで出たのがオフ会。同じ趣味仲間での集まって何かしようということです。
良くあるのが、飲み会でしょうか。

※探訪・巡礼界隈でもたまに、宴会があります。
(同じ趣味仲間と酒を酌み交わすのは楽しいものです。存じている限り、関西の探訪・巡礼界隈の宴会は、かなり弾けますが… (・ω・)  )

その世界にいる方は、アニメの聖地・舞台に行くのは、自分のこだわり(アニメ作品が好きであること)を確認するためです。
本当に好きなファンなら聖地に何度もいらっしゃいます。

上記の、今までの地域縁から趣味縁(趣味仲間の世界)が高じると、聖地に強い思い入れのある方が出てきます。
それを「ジモト民」と定義します。
即ち、聖地に足しげくいらっしゃる常連さんです。
聖地の場所にグッズ・ファンのために巡礼ノートを寄贈される方などがその例です。

今迄、アニメの舞台には縁もゆかりの無い方が、アニメの舞台探訪・聖地巡礼によって、訪れるようになった。
例としては、響けの誕生会では宇治の地元の方、ファンなどごったになって、楽しんでいるという光景が見られます。
楽しい世界の共有・緩やかな共感が生まれます。

※これから先は難しい学説になりますがご容赦下さい。

ここ100年の社会の変化としては、封建制の時代→近代化・自由化→再帰的近代化となっています。
再帰的近代化とは、(良くも悪くも)家族の崩壊・労働組合の衰退・グローバル化・個人の自由化です。行き過ぎた自由化で何でも自己責任。何かあればSNSでは炎上することが有ります。
でも残念ながら、拠り所となるものがない、根無し草といったことが有ります。

どこかで、同じ趣味を持った方とつながりたい。それのきっかけが、観光ではないだろうか。
例えば、アニメがきっかけで、聖地巡礼で繋がる。
考えによっては余暇ですが、それが、各々違った考えを持った者同士、つながることが出来る公共圏が生まれる。(世界観の共有)といったことが考えられます。

アニメの聖地巡礼は聖地巡礼の方だけでなく、その舞台となった場所の方ともつながりが生まれる。
その中でも、「響け!ユーフォニアム」の巡礼はそのフロントランナーではないだろうか!ということです。

片山先生の講演録は以上となります。

※かなり、聞き漏れ、メモの欠落などあり、概要もあやふやとなっており、粗略で箇条書きとなりますが、基調講演の講演録となります。

※補足は私の考えも入っておりますので御容赦下さい。









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