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2017年02月17日12:34

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藤原岳 青空の下で雪遊び

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2月16日

間違いなく晴れ!気温も高くなりそう。
どこに行こう。

今回は一人なので、無難な雪山にしよう。
奈良の山は林道に雪があるかもしれない。
運転も問題なく、トレースもあって、平日でも人がいる山にしよう。
ということで鈴鹿の藤原岳に行くことにした。

前日の夕方家を出て、菰野の道の駅で車中泊。
一番車中泊をしたことがあるのが、ここだ。

登山口の大貝戸休憩所には6時半に着く。
私の車が3台目だった。
7時に出発するころには次々と車が増えていた。

登山口の神社で手を合わせる。
無事の登山下山を祈る。

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ぬかるんだ道も早朝はすこし凍っているので固い。帰りはぐちゃぐちゃだろうか。
四合目から雪が増えてくる。
五合目でアイゼンを付ける。
木の枝には少しだけ雪が残っていた。

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八合目からは冬道を登るようになっている。
九合目あたりはさらに急登だ。
アイゼンがよく効く。

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藤原山荘に着く。
新しいトイレがありがたい。2年前に来たときは工事中だった。

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ここでアイゼンからスノーシューに履き替える。
この雪原にはスノーシューが合っている。
雪原には前日までのトレースがいくつかあった。
だが、斜面のトレースは消えていて今朝の1本のトレースが付いているだけだ。
今日はまだ一人しか登っていない。

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途中で山頂から降りてきた男性と会った。
「周りは霞んでいて展望は良くないですよ。御在所岳も見えなかった。」と言う。
ちょっとがっかりしたが、展望はなくてもこれだけ雪があって青空が広がっているんだから満足だ。

山頂に着く。前日までのトレースがあるが、誰もいなかった。

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南を見ると、白い山は竜ヶ岳だろう。その奥の山は御在所岳の気がするが、さっきの人は見えないと言っていた。違うのだろうか?

孫太尾根の頭に続く稜線はトレースが消えていた。
まっさらな雪の上を歩いて行ってみる。
少し雪庇ができていた。
狭い稜線に私だけのトレース。それが嬉しい。

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山頂に戻ると、次々と登ってきた。
話すと、やはり竜ヶ岳の奥は御在所岳だ。その右に雨乞岳。さらに右は綿向山だろうか。
伊吹山は霞んでいる。
遠くの山は霞んで見えない。
快晴だが、春の空のようだ。

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山荘に戻る。
晴れていて、山荘が見えるのだから、どこを歩いてもいい。
斜面には幾筋ものトレースがついている。
なるべくトレースのない場所を選んでスノーシューで下る。気持ちがいい。

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温かいので山荘には入らず、外で昼食にする。
今日はコンデンスミルクを持ってきた。
きれいそうな雪をカップに入れる。コンデンスミルクをかける。
今年初のかき氷だ。
そばにいた人にも勧めると喜ばれた。
お腹が冷えるとよくないので、温かいカップ麺と交互に食べる。

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さて、帰ろうと思ったが・・・
予定では天狗岩まで行くつもりだった。だが、展望は期待できそうにないし、もう満足だった。
でも、やっぱり行ってみよう!
山頂と山荘で時間を取りすぎてしまったが、まだ12時半だ。往復1時間。スノーシューからアイゼンに履き替えて2時に出れば、4時には駐車場に戻れるだろう。

天狗岩に向かっていると展望の開けた場所に出た。
山頂からは見えなかった霊仙山がよく見える。伊吹山もさっきよりはっきりしている。
やっぱり来て良かった。

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天狗岩に着く。
ここからは御在所岳方面の展望がいい。だが、ゆっくりはしない。
すぐに戻る。

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すると、写真を撮っている人がいた。
「ここから見ると天狗の横顔のようでしょう?だから天狗岩って言うんじゃないでしょうかね。」とその人が言った。
見ると確かに天狗の横顔に見える。今まで気づいたことはなかった。
いや、そもそもなんで天狗岩と言うのかなんて考えたこともなかった。
何でも人と話してみるものだ。

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山荘への道の途中で開けたところからは霊仙山と伊吹山がよく見えた。
じっと目を凝らすと、もっと遠くの山も見えてきた。
伊吹山の右の方の山は白山ではないだろうか。
方向からいっても白山だろう。嬉しくなった。
だが・・・帰って調べたら能郷白山でした。

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山荘に戻ると年輩のご夫婦がいた。奥様がアイゼンを付けているが初めてなのだろうか。つけ方がよくわからないらしい。
ご主人がアドバイスしている。
「ちゃんと付けないと外れちゃいますものね。私もこの前外れたんです。きちんとつけたほうがいいですよ。」

「あっ!」アイゼンを入れていたビニール袋が風で飛ばされた。慌てて追いかけるが見えなくなってしまった。
あああ、ゴミを出してしまった。申し訳ない。

帰りかけると、座布団に使う小さなマットがあった。誰かの忘れ物だろう。
これも置いておいたら飛ばされてゴミになるだろう。
一つゴミを出した代わりにこれを拾って持って帰ろう。
ちょっと気が休まる。

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八合目までの急な下りを22分で下った。登りでは50分かかったところだ。
雪の斜面の下りは速い。
四合目でアイゼンを外して帰る。

神社で手を合わせる。
無事の登山下山を感謝する。
無事の帰宅を祈る。

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多分日中は満車になっただろう駐車場には6台の車が止まっているだけだった。
今日は一日藤原岳で遊ばせてもらった。

お天気に恵まれ、本当に楽しい一日だった。
私のような雪山に慣れていない単独の雪山はこういった人気の山がいい。
一人でも不安感がなかった。人と話すのが楽しかった。
そして赤坂山と釈迦ヶ岳で経験済みだったので、スノーシューもアイゼンもよく使えた。
道具は慣れが必要だ。

それにしても、「和歌山から来た。」と言うと皆さん「そんな遠い所から?」と驚かれる。
いやいや、和歌山は三重の隣なんですが・・・
登山口まで高速を使って4時間。
鈴鹿は私には近い山です。

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