10月下旬、月の撮影

　10月下旬は中旬と比べて晴天の日が少なく、27日未明のみ月の撮影をしました。

月（月齢25.8）


2016年10月27日05時18分、1/100秒露光×10、トミーテックBORG100ED（f1280mm,F12.8,EXTENDER EF×2使用）、キヤノンEOS Kiss X50（ISO800,JPEG） 、GPガイドパック赤道儀、東京都足立区にて

月齢25.8の地球照


2016年10月27日05時23分、１秒露光×10、トミーテックBORG100ED（f640mm,F6.4,直焦点）、キヤノンEOS Kiss X50（ISO800,JPEG） 、GPガイドパック赤道儀、東京都足立区にて

　東の中天、気流の状態はこの季節相応で、像はそれなりに揺らいでいました。細い月は太陽の光が斜めに当たっている状態（夕方の弱い日射しの状態を想像してください）なので、コントラストも弱めの描写になっています。
　一方、このあたりの月齢の月は、普通に太陽の光が当たっているところを露出オーバーになるように撮影すると、月の夜にあたる部分がほんのりと浮かび上がってきます。地球照と呼ばれるもので、地球の昼の部分を照らす太陽の光のうち反射したものが、月の夜の部分を淡く照らし出しているものです。背景の空が十分に暗ければ、肉眼でも確認することができます。

　翌日にはさらに細くなった月が木星と並んで見えたのですが、あいにく雲が多めな空で、雲間から肉眼で眺めただけで写真撮影は行いませんでした。