先日は天気が良かったので散策に行ってきました。
目的地は、横須賀市の山あい、通称「田浦廃村」と呼ばれている地区です。
以前の日記に書きましたが、横須賀には平地がほとんどなく、入り組んだ谷戸に沿って集落が点在するのですが、交通が不便なために空き家が増えて社会問題になっています。
なかでもこの「田浦廃村」は、集落全体が無人になってしまった、文字通りの廃村です。
バブル期に開発計画があり、住民が全員立ち退いたところでバブルが崩壊、計画は頓挫してしまった、というのが経緯のようです。
近年、廃墟マニアの間で、東京からすぐ行ける廃墟として注目されているとのことなので訪れてみました。
京浜急行の田浦駅からしばらく歩いて、京急がJR横須賀線と交わるあたり、クルマが通れない細い踏切を渡って踏み分けていくとその廃村はあります。
塗り壁の古民家のようなものから、比較的新しい立派な住宅まで、10軒以上の民家やアパートが、住む人もなく打ち捨てられています。 各戸の庭や軒先は手入れもされず草ぼうぼう、そこにジョロウグモが立派な巣を張っていますので、気を付けて歩かないと蜘蛛の巣に顔を突っ込むことになります。
藪の中に、金網で組んだネズミ捕りのかご罠が置いてありました。タイワンリスやハクビシンやアライグマなどの外来生物が繁殖しているらしく、その調査のためとの張り紙がしてありました。また、僕らのほかに、探検好きの高校生らしき一団がやってきていました。
廃屋の中を覗き込んでみると、生活用品や雑誌などが散乱しており、当時の生活を感じさせます(写真2枚目)。
写真3枚目は、地面に落ちていたネガフィルムとベータ方式のビデオテープです。果たして何が写っているのでしょうか。
今は例外的ですが、こういう状況はこれから全国各地で起こってくるのだと思います。
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