デナリの紅葉

　東京はまだ紅葉とはならないが、妙高山は紅葉の真っ最中。紅葉が本当に美しいと私が感じたのはニューイングランド。それより美しいと言われているのが、デナリ国立公園の紅葉。1897年、「デナリ」は当時のアメリカ大統領マッキンリーにちなんで「マッキンリー山」と命名された。「デナリ」は先住民デナッイア族の言葉で「偉大なもの」を意味する。1980年、デナリ国立公園が生まれ、アラスカ地名局は山の呼称もデナリと改称。一方、連邦地名局はマッキンリー山という呼称を使い続けた。山はマッキンリー、国立公園はデナリと呼び分けることになった。2015年8月30日、オバマ大統領が山の名称を「デナリ」に変更すると発表したことはニュースで伝えられた。「エヴェレスト」、「チョモランマ（チベット語で大地の母神）」、「サガルマータ（ネパール語で世界の頂上）」という三つの名前を思い出す人も多いだろう。
　デナリ国立公園の絶景はデナリと紅葉である。寒冷の地だけに既に紅葉のシーズンは終わり、雪と氷の季節を迎えている。