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2016年09月18日23:49

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今週の科学ニュース-9月18日

 皆様、こんばんは。巷では、また台風(台風16号)が日本列島に接近しております。災害情報に注意してください。

巨大地震、大潮の時期に発生確率上昇か(東京大学)
 東京大学などの研究チームは、M5.5以上の地震の発生時期と地球が受ける月・太陽の潮汐力の関係を調べた結果、相関関係がありそうだという結論を発表しました。ただし、これは、正直言って目新しいものではなく、「潮汐力 地震」でググると結構ヒットします。また、(規模が全然違いますが、)木星の衛星のイオが「熱い」衛星だったり、エウロパの表面の氷が割れ目だらけなのも、主星からの潮汐力の影響ですので、地球表面の海水を動かすくらい強い潮汐力をなめてはいけないのは明らかです。その新規性の程度が問題になったのか、東京大学では、プレスリリースなどで今回の発表を取り上げていません。これで、M5.5以上の地震の予知ができたら、ちゃんとニュースになると思われます。
Nature Geoscience誌の該当論文のAbstractはこちら

生まれたての惑星?を観測 地球から175光年先(茨城大学)
 茨城大学などの研究チームは、チリにあるアルマ電波望遠鏡による観測結果より、地球から約175光年先にあるうみへび座TW星で、海王星ほどの大きさと考えられる衛星が形成されつつあると発表しました。うみへび座TW星はできてから800万年程度しかたっていない、天文学的にはさっきできたばかりの恒星で、まだまだガス雲が周りをまわっている状況にありますが、今回の観測で、円盤状ガス雲にある一定の幅の隙間が発見され、計算の結果、海王星ほどの大きさの惑星の素があると言う結論に達したとのことです。これにより、今後の惑星形成メカニズムの研究が進むことが期待されています。
茨城大学のプレスリリースはこちら。(想像図がなかなかカッコイイです。)
Alma望遠鏡のプレスリリースはこちら

世界最古、6000年前の「ジーンズ」を発見(米ジョージ・ワシントン大学他)
 アメリカThe George Washington University他の研究チームは、ペルーの遺跡から出土した6000年前の綿織物がインディゴで染色されていたことがわかったと発表しました。要するに、日本では縄文時代だった時期に、南米では綿花が栽培されて、織物が作られていたと言うだけでなく、パターンを持った染色まですでに行われていたことを示すもので、エジプトでピラミッドが作られていた時代には、南米にもそれなりの文明があったことになります。
The George Washington Universityの該当HPはこちら
Science Advances誌の該当論文はこちら

 では、今週はこの辺で
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