僕が愛する極私的名盤！
今日は70年代！
70年代は大好きで10選では選びきれないので、20選。
今日はその前半です。
他の年代もそうなんだけど、70年代は特に順不同（苦笑）
思い入れがありすぎてどれも１位（笑）
其の壱と其の弐も、はっきり言って基準なんてなくて、手元にあったとりやすかったものから挙げています（笑）
では、まずは今回の10選。
� 屏�1 RECORD」／BIG STAR
元祖パワーポップバンドのデビュー作。
クリス・ベルとアレックス・チルトンという2人の織りなす、圧倒的に美しいメロディが素晴らしい一枚。
劈くような音が印象的な刺激的なギターの音と、切なく響くチルトンのハイトーンボイスがとてもいい味を出している。
隙間を適度に有しているサウンドも、心地いい。
メロディ派なら、ぜひ聴いてほしい永遠の名盤。
�◆�SECRET TREATIES」／BLUE OYSTER CULT
ニューヨークで結成されたハードロックバンドの、1974年発表の3rd。
ノリのいい豪快なハードロックサウンドが印象的ながら、どこか都会的な冷たさとメンバーの異常にテンションの高いパフォーマンスが生み出す、息もできないような緊張感が支配的な作品。
その緊張感が頂点に達する“Flaming Telepath”~“Astronomy”の展開は、ロック史に残る名演。
劇的な名曲、とはこの2曲のためにあると思う。
��「MASTER OF REALITY」／BLACK SABBATH
現在も圧倒的な存在を放つ、ハードロックの頂点に君臨する名盤。
このアルバムがもつ、暗黒と冷たさ、攻撃力、重さがまさにハードロック。
シンプルながらよく練り込まれたバラエティ豊かなトニー・アイオミのギターリフがこのサウンドの心臓なのは疑いようもなく、そこに絡みつく独特のグルーヴを生み出すギーザー・バトラーのベースと、手数の多さで攻撃力を生み出すビル・ワードのパワフルなドラムも素晴らしい。
そして、なによりも呪術的なパフォーマンスで圧倒するオジー・オズボーンのボーカルも魅力的。
この重くて遅くて暗黒的な音世界は、聴き手を選ぶと思うがこの世界にハマってしまったら、もう引き返せないと思う。
�ぁ�SOMETHING/ANYTHING」／TODD RUNDGREN
奇才、トッド・ラングレンによる2枚組極上ポップロック一人劇場。
後半のLIVE演奏以外の楽曲は、彼一人ですべての楽器をこなしてしまったという驚異の才能が全編に溢れている
その、圧倒的な質のメロディと、神懸ったセンスのアレンジには脱帽。
ただ、この作品の肝は、実は彼のソウルフルなボーカルにあると思う。
この人、本当に歌が上手い。
どんな歌も自分のものにしてしまう才能こそが、彼の凄さのような気がする。
�ァ�MY AIM IS TRUE」／ELVIS COSTELLO
ささくれた刺激的なポップロックを展開する、エルヴィス・コステロのデビュー作。
プロデュースのニック・ロウのよる、隙間が適度にあるとんがったサウンドが、とにかくカッコよくて、その上を乗るコステロの適度にしゃがれた、吐き捨てるようなボーカルがたまらなく素敵。
甘酸っぱいメロディも全開で、聴き手の耳を離さない。
�Α�CLOSE TO THE EDGE」／YES
泣く子も黙るYESの、というよりもプログレッシヴロックの代名詞といっても過言ではないであろう、大傑作。
収録曲3曲による、劇的な世界観は、まさに圧倒的。
スティーヴ・ハウ、クリス・スクワイア、ビル・ブラッフォード、リック・ウェイクマンという最強の布陣が織りなす、万華鏡のような音世界の美しさが、ロックの芸術性の頂点だと思う。
ジョン・アンダーソンのボーカルも神懸っていて、その声が歌うメロディも素晴らしい。
�А�THE RISE AND FALL OF ZIGGY STARDUST AND THE SPIDERS FROM MARS」／DAVID BOWIE
デヴィッド・ボウイはその時代ごとに素晴らしい作品を発表し続けた、まさに天才だと思うんだけど、彼の作品の中でも僕が一番惹かれるメロディが多いのは、彼の代名詞ともいえる本作だと思う。
グラムロックの代表格ともいえるアバンギャルドな芸術性とか、コンセプトアルバムというインテリジェンスな側面も魅力的なんだとは思うけれど、僕はこの作品で聴かれる、ロックらしい刺激的なギターサウンドと、ボウイが歌うポップでキャッチーなメロディが大好き。
いつ聴いても、心をときめかせる、素敵なフレーズが満載のアルバムだと思う。
�─�PHYSICAL GRAFFITI」／LED ZEPPELIN
LED ZEPPELINで僕が一番好きなのは、2枚組大作の本作。
実はこのアルバム、当初は1枚組で予定していたものの、予定よりも収録時間が長くなって1枚では収めきれなくなり、過去のアウトテイクも収録してこのボリュームになった、というのは有名な話。
それでいて、ハードロックなのか、ケルトなのか、アコースティックなのか、プログレッシヴなのか予測がつかないZEPワールドを、このアルバムはとても分かりやすい形で全編示していると思う。
このアルバムで聴かれるジミー・ペイジのギターリフはいつになくハードロック的で、とても気持ちいいし、ロバート・プラントは独特の色気のある歌いまわしを駆使して、とても魅力的なメロディを歌っている。
��「WHAT'S GOING ON」／MARVIN GAYE
R&B、ポップスの枠を超え音楽史に名前を残した、といっても言い過ぎではない名盤。
アルバム全体を流麗な憂くしいメロディが組曲のように流れる構成で、軽快なリズムが心地よく耳に残る。
これまでは甘いラヴソングを歌うというイメージだったマーヴィンが、ベトナム戦争や社会問題に正面から立ち向かった気合が生む、緊張感が作品全体を統一感を持たせている。
そのマーヴィンの、穏やかながら説得力抜群のボーカルも素晴らしい。
��「FUNHOUSE」／THE STOOGES
ブチ切れんばかりのモチベーションの高さが作品全体からあふれる、過激なアルバム。
ライヴが目の前で行われているかのような、生々しい臨場感がいたるところからあふれている。
切れ味の鋭いラウドなギター、疾走感と重いグルーヴが生む圧倒的な攻撃力が素晴らしいし、イギーの狂気ともいえる叫びは聴き手を圧倒する。
危険なロックが、ここにある。
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