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2016年09月10日21:03

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里山にも秋の気配が 小津権現山

8月の朝日岳〜白馬岳以来1ヶ月山に行っていない。
雨が続く日々。畑仕事も思うように進まない。
台風一過の9月9日、10日は晴れそうだ。仕事も溜まっているが、山にも行きたい。

1日で楽しめそうな山を探す。アルプスは遠すぎる。
滋賀県か岐阜県南部の山を探す。
8月に北アルプスで知り合った滋賀県高島市在住のSさんに相談すると、うちに泊まって一緒に行きましょうと言ってくれた。

行先は冠山と金草岳。去年登った能郷白山に近い山だ。
間の冠山峠からそれぞれの山をピストンすることにした。
なだらかな草原の稜線が気持ちよさそうだ。展望も良さそうだ。
台風一過の山歩きを楽しみにして、Sさんの家に向かった。

9月9日

午前6時40分頃冠山峠に着く。
辺りはガスがたちこめている。晴れの予報だったはずなのに・・・
しばらく様子を伺っていると車が来た。
岐阜県から来たというその人は「午後から晴れるようですよ。」と言った。

「どうしようか、こんなお天気の中歩くのも気が進まないし、このまま和歌山に帰るのもねえ〜〜〜。かと言ってお昼まで待つのもねえ〜〜〜」
だが、なかなかガスは晴れない。
「ちょっと場所を変えたらお天気がいいかもしれないわね。」

持ってきた「岐阜県の山」の本をめくる。
このあたりの山を登っているSさんが、近場の山をピックアップしてくれる。
その中から展望がいいという小津権現山を選ぶ。
「もう少し様子を見てダメそうなら、この山にしましょう。」まだ迷いがある。
すると、ざあっと雨が降ってきた。迷いがなくなった。
「行きましょう!」

林道を下って行くと、少しずつ晴れ間が出てきた。
9時過ぎに登山口に着く。雲が多めながらも青空も見える。
「山頂に着くころにはお天気も良くなっているわね。」
希望を抱いて地下足袋を履いた。

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二次林の自然林の中の道を登っていく。
テント泊が続いた後のディパックは軽い。
久しぶりの地下足袋の足どりも軽い。

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山頂が見えてくる。
木々の間からは山間の小さな田んぼが見える。

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秋らしい小さな花が咲いている。

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コースタイムで2時間50分のところを休憩を入れて2時間20分で山頂に着いた。
山頂の上には青空が一杯広がっていた。
だが、冠山の上には雲がかかっている。
「やっぱりこの山にして正解だったわね。」

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遠くの空にも雲が広がっていて、見えるはずの白山、御嶽山、北アルプスなどの山は見えなかった。
近くの花房山が可愛らしい。名前も形も可愛い山だ。

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登っている時は暑くて汗をかいたが、山頂にいると肌寒くなってきた。
1157mの低山だが、秋の風が吹いていた。

昨日会った時からSさんとはしゃべりっぱなしだった。
車の中でも、歩きながらも。
山頂でもお昼を食べてからも、立ったまま景色を眺めながらずっとしゃべっていた。
気づくと1時間以上たっていた。

「もう帰らなくちゃ!」
同じ道を引き返す。

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行きには気づかなかった赤く色づいた木の葉が秋を感じさせてくれる。

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Sさんはご主人と山に行っても、歩く速さが違い過ぎるので、単独で歩くことが多いと言う。
私も相方と行っても別々に歩いて、話すことはあまりない。
普段もそんなにおしゃべりではない。
だが、山の話となるといつまでもしゃべっていられる。
Sさんは私より一回り若い女性だが、気が合った。
考え方、価値観が共通していることが多かった。

「この山は雪が降ったらとても綺麗なのよ。この山からは白山が大きく見えるわ。」
地図を見ながらSさんが話す。
「スノーシューがあればピッケルはいらないし、登りやすいのよ。一緒に行きましょうね。」

いろいろな人と「今度一緒に山に行こう。」と話すが、口約束で終わってしまうことが多い。
8月に知り合ったばかりのSさんと1ヶ月後に一緒に山に行ったことで距離が縮まった。
この冬は、今までなかなか出番がなかったスノーシューが活躍しそうだ。

小津権現山は能郷白山と並んで白山権現を祀る山だそうだ。
去年は能郷白山に、今年は白山に登った。
何かご利益がありそうな気がする。

小さな里山から、山と友達の世界が大きく広がっていきそうな秋の気配がした。

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