4日間出掛け、その報告などを書いていたりして、
世の中の事を書く事が出来ませんでした。
6月23日、イギリスでEU離脱問題についての国民投票が行われ、
大方の見方を覆して、離脱を可とする結果になりました。
世界的に経済が混乱していますが、離脱に賛成した人も戸惑っているような感じです。
僕は、今回の問題について、
少し大袈裟に言うと、人類の理想が破れたような気がしています。
ヨーロッパはローマ帝国の征服以来、神聖ローマ帝国やナポレオン、ヒトラーまで、
ヨーロッパの統一を図ろうとする国とそれを阻止しようとする国の間で、
血で血を洗うような戦争を繰り返して来ました。
征服戦争までいかなくても、各地で戦争が絶えない地域でした。
第二次世界大戦後、ヨーロッパに戦火が起きないよう、
欧州経済共同体などの共同体から始まって、
1993年にマーストリヒト条約が発効してEUの設置が決まった訳で、
その設置目的にもある通り、人権の尊重を高らかに歌い上げたものでした。
しかしながら、数多くの難民の流入に直面して、
人権の尊重と言う理想と、現実の問題との軋轢が、
今回のイギリスの離脱を選択した国民の意思に結びついたような気がします。
EU内の各国においても、離脱を求める声が高まっているようで、
そのように主張するのが、右翼グループである事が、気になっています。
民族主義の台頭は、平和はもたらさないと思います。
今回の離脱の引き金となった難民問題を起こした中東情勢は、
第一次世界大戦の際のイギリス、フランスなどの外交戦略の結果だと言われています。
イギリスの離脱を踏まえて、EUが難民問題にどのように対処するのかも気になります。
イギリスが離脱しても、EUが無くなる訳ではありませんが、
今後、どのような行く末になるのでしょうか?
ログインしてコメントを確認・投稿する