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2016年06月27日21:49

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頭から吹き飛ばしたい

今日は東京に出張して会議だった。
会議の後は飲みに行った。もちろん、楽しかった。お世辞では無く。
しかし。「飲めば仕事の事を忘れられる」的なあれは本当か。
自分は忘れられない。
アルコールによる揺らぎの側に、明日やらなければならぬ事やその場その場の気配りやらが寝そべっている。
彼らは頭から出て行かない。

今、しこたま飲んで新幹線でこれを書いている。
おそらく名古屋に付いたらホテルで爆睡するだろう。
そんな状態の今ですら余計な事を考えている。
明日の仕事の事、明後日の仕事の事、会社内の立ち位置、政治経済、
将来の我が家、身の回りのウダウダを。あれしなきゃこれしなきゃ…
彼らは頭から出て行かない。

そんな頭に居座る社会性みたいなやつらのおかげで、自分は生活出来ている。頼りになる。
しかし、やつらを頭から一切、取り除きたいと思う事もある。
彼らを休ませて脳に関与させたくないと思う時もある。
彼らを頭から取り除くにはよほどのアプローチが必要だ。
酒なんかでは出て行かない。ゴルフ?ゲーム?気休めにはなるが、足りない。
自分を異次元に吹っ飛ばしてくれるような何か。そうせねば彼らは出て行かない


フジやサマソニで自分が期待しているのはそれだ。
コンマ数秒すらも余計な事に頭を使わずに、己を異空間に吹き飛ばしてくれること。
それだけの圧倒的な世界を構築し、空気、匂い、視覚、聴覚を変質せしめること。
わずかな時間でも「日常」などを脳裏に想起させてはならない。
完全なる異世界を敷き詰めてしまえるだけの力。
それを求めて自分はライブに向かう。
そこでは日常ではありえない涙も溢れよう。
日常ではありえない身震いもしよう。
日常ではありえない叫びをも放とう。
異世界なのだから。それだけの空間を放たれて、それを感じ尽くせる自分。

そんな空間を作るのがアーティストの仕事だと思う。
生半可な仕事ではない。
口先の歌詞では不可能だ。ペラペラのリズムでも無理だ。
微塵たりとも我が脳裏に「日常」を残してはならない。
脱原発でも恋愛話でも伝えたいメッセージがあるなら、やりたければやればいい。
ただ、そんな寄り道をして、吹き飛ばせるほど。俺の「日常の思考回路」は容易くはない。

それだけの力があるアーティストなんてあまりいない。
そんなからっぽにしてくれる塗り潰しの体験を得たい。
だから、フジに行く。サマソニに行く。ライブに行く。
こちらは生半可な気持ちではいない。
アーティストもそれを踏まえて、ライブをぶっ放してくれると願っている。

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