mixiユーザー(id:8878337)

2016年06月21日21:16

56 view

縦と横

けっして、みゆきさんの「糸」のお話ではありません。これは、合唱曲に対する音取りからのアプローチの仕方についてのお話・・・

私は、以前在籍していた大人数男声合唱団では、最高音パートのトップテナーを歌っていた関係もあり、私自身のアプローチ方法は、ほとんど「横」・・・まず、音を取るのも、横の流れを意識して音程を取っていく。以前の男声合唱では、ピアノ付き曲が3/4だった関係もあり、ピアノとの合わせは意識するのだが、セカンド以下のパートについては、ほとんど無関心・・・一応、聴いているのだが、そこに合わせようという意識は、ほとんどない・・・自分の音程さえしっかりしていれば、問題ないだろうという感じだった。しかしながらこれでは、和声感が全く育たず、ピアノがあればそれが基準になりほとんど問題はないのだが、アカペラになるとそう簡単にはいかなかった。

この欠点に関しては、カンタート公募でレベルの高い混声合唱を経験して気がついたこともあり、現在の混声合唱団へ入った。そして、4月の演奏会は、全てアカペラ・・・かなり和声感で苦労はしたのだが、なんとか本番までには間に合わせたという感じ・・・私個人的には、非常に良い経験を積んでいるのだが合唱団全体としての感じは、少し「縦」にこだわりすぎという感じがしている。

ハーモニーを決める練習は、最重要視されそこに大半の時間が費やされる。その結果として、本番でも最後までハーモニーに問題は無いし、非常に安定した演奏ができている。しかしながら、ここに入る前の2年間4回の演奏会を客の立場で聴いてずーと感じていたこと、それはハーモニーは美しいのだが、歌っている曲の印象があまり残らない・・・もっとはっきり言ってしまえば、誰の何という曲を歌っていたのかという記憶があまり残らなかった。

この原因が、実際入団してみて練習をして分かった気がする。それは「横」の意識が弱く練習も少ない感じがしている。演奏会を聴きに来るお客さんは、けっして美しいカデンツを聴きにくるのではなく、音楽を聴きにきているという事をもう少し意識した方が良いのかもしれない。

もちろん、合唱であるので「縦」は重要であることは言うまでもないが、さらに上のレベルを目指すのには、この「縦」はキープしつつ「横」の表現力を養って行かなければならないのではないだろうか・・・まあ、まだ団ができて5年しかたっていないので、これからこの合唱団の方向性が出来てくるのだと思っている。
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する