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2016年05月30日09:58

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風の歌を聴け

風薫る五月。



仕事のほうは毎日毎日ヤマ場を迎えて、緊張感というものが少し
麻痺しています。

毎年この時期忙しいので、同じといえば同じなのですが、今年は
それプラス余計な仕事が3割加算されているので責任ばかり重く
なって、給料が全然上がらないというツマラナイ状態にあります。

そのせいか逆流性食道炎などという難儀な病気になっていたりして。


一方、プライベートでは、休日は相変わらずジリジリ照りつける
お日様の下、海岸沿いをランニングしたり、娘の塾の送り迎えの
わずかな時間を利用して筋トレしたり、はたまた突然、深夜まで
マージャンしたり…とりとめのない生活ではありますが結構忙し
かったりしております。


そんな中、不定期に掲載しております読書日記。


表題の作品はご存じのとおり、村上春樹です。

以前日記に書いたことがあるのかもしれませんが、ハルキストが
キモチワルイ…という男ですから、彼の作品はほとんど読んだこと
がありません。


正確に言うと、表題の作品と次作を発表当時1979年に読んで以来
彼の作品は1作たりとも読んだことがありません。

この彼のデビュー作は私が十代最後の頃の作品で、当時、PopEyeとか
HotdogPressなどという、イケテル男になるための雑誌で紹介されてい
たので読んだ記憶があります。


あの頃、いわゆるオシャレー!な作家としてのデビューでした。


いつものことですが、作品の内容については全く憶えていない(笑)。


今回時間をつぶす必要があったので、途中で立ち寄ったブックオフで
目についたので108円で購入。


薄い本なので、すぐに読み終わりました。


洋楽好きだった私の琴線に触れるような文章が随所にちりばめられて
いて、手にとった理由がよくわかりました。

会話に古典文芸作家・作品がたくさん出てくるのですが、こちらのほう
は全くわかりません。


港町にほど近い、外人さんも来るようなバーで毎日「冷えた」ビールを
飲んでいるような内容も思い出しました。


しかし今回基本的な設定をやっと理解しました。

この物語は、主人公が大学生(3年生?)で東京の学校に通っているが、
夏休みで帰省している間の短い期間の話だったこと。


主人公は21歳。
過去に3人のガールフレンドがいたこと。
そのうち1人は自殺していること。
登場人物の誰一人として名前が出てこないこと。
小指の無い女の子が重要な登場人物の一人であったこと。
人間は、本当にわかりあうことが難しい生き物であること。

…等々。



で、再読しての感想を簡単に言うと。

キザ。クールな雰囲気なんだろうけど、主人公のセリフがちと鼻につく。


文中、主人公にむかって女の子たちが口をそろえて「嫌な奴」と
言いますが、私も同感です。

若い癖に妙に悟りきっているせいか。


今、いい加減、私自身が齢食っているので逆にそういう感想をもったの
かもしれない。


ただ、これ1作だけで村上春樹キライ!と判定するのもなんなので、他の
有名作品や、最近の作品をもう少し読んでみようかと思います。



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