■「ＬＧＢＴは人権問題、しっかり取り組む」自民・稲田氏
(朝日新聞デジタル - 05月07日 18:02)
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わたしには、稲田朋美が本当にＬＧＢＴに理解を示しているとは到底思えないのだ。というのは、自公与党がまとめた�爍味韮贈埖从�法�瓩任蓮�同性婚をつよく否定している。その理由として何故かこんな時だけ�犒�法�瓩砲△訃鯤犬鮟發砲靴討い襪里澄�その背景にあるのは、自民党内にある�牴搬欧虜澆衒��瓩弔泙蝓�男性の父親と女性の母親との間に子どもかがいるという家庭像こそが日本の伝統的な家族の在り方だという考え方があるように思えてならないのである。
わたしは、最近菅野完著『日本会議の研究』（扶桑社新書）を読んだ。この書籍については、日本会議による「直ちに出版停止」を申し入れたということで話題になっている書籍である。
わたしは、５月５日の時点でジュンク堂大阪本店に在庫を確認したが、在庫がなく、MARUZEN＆JUNKUDO大阪店にも在庫がない状況であった。それで阪急上新庄駅前にある書店に在庫が残っていたので、それを購入し、読んでみた。実に面白い内容であり、たとえば櫻井よし子などが中心的訳やりを果たす「美しい日本の憲法をつくる国民の会」は、独自の憲法案をつくっても、持っておらず、ただ現行憲法である『日本国憲法』の改正だけを�猝榲�化�瓩靴同親阿靴討い襪箸いΔ�粗末な実態が書かれていた。
しかしながらその書籍を読んで一番驚いたのは、「日本会議」の組織力、動員力、そして集票システムにある。たとえば、日本会議が主催した改憲集会を一万人の人を集めて集会を行ったというニュースが流れた。しかしその集会は決して�爐燭泙燭渕�然発生的に�甍賈�人が集まったのではない。日本会議が中心となって一万人の人を動員したのである。さらに憲法改正への地方自治体からの国への要望書のすべてにその背後に「日本会議」の影が見えるということだ。そして地方選挙前になると、徹底的に議員に対する�犹彖曠▲鵐院璽鉢瓩鯀�りつけているらしく、それによって「日本会議」の北海道から沖縄にまである支部毎に自分たちの思想に近い人物を応援する。「日本会議」の集票システムは確実で、議員は票欲しさに「日本会議」の思想に従っていくということになっているらしい。
さて、その「日本会議」がめざすものとは、「１．美しい伝統の国柄を明日の日本へ ２．新しい時代にふさわしい新憲法を ３．国の名誉と国民の命を守る政治を ４．日本の感性をはぐくむ教育の創造を ５．国の安全を高め世界への平和貢献を ６．共生共栄の心でむすぶ世界との友好を」であるという。そしてその説明文には、「皇室を中心と仰ぎ均質な社会を創造すべきであるが（１）、昭和憲法がその阻害要因となっているため改憲したうえで昭和憲法の副産物である行きすぎた家族間や権利の主張を抑え（２）、靖国神社参拝等で国家の名誉を最優先とする政治を遂行し（３）、国家の名誉を担う人材を育成する教育を実施し（４）、国防力を強めたうえで自衛隊を積極的な海外的活動を行い（５）、もっと各国との共存共栄をはかる（６）」とあると菅野完氏は紹介している。これを�犒�法化�瓩靴燭里��犲�民党憲法草案�瓩任呂覆い�と思い到ったのである。つまり�犲�民党憲法草案�瓩稜惴紊法崙�本会議」の存在があったのだと、わたしは考えているのである。
この『日本会議の研究』の内容を著者である菅野完氏自身が次のように箇条書きでまとめてくれている。
「・閣僚の参加議連等を見ていると、現在の安倍政権は、日本会議の影響を色濃く受けている様子がうかがえること。
・《緊急事態条項の創設》《憲法２４条を改定し家族条項を追加すること》《憲９条２項を改廃すること》という、最近にわかに活発化した改憲議論は、その内容と優先順位ともに、日本会議周辺、とりわけ《日本政策研究センター》の年末の主張と全く同じであること。
・日本会議が展開する広範な《国民運動》の推進役を担っているのは、神社本庁でも神道政治連盟でも、また、その他日本会議に参加する宗教団体でもなく、《日本青年協議会》であること。
・《日本青年協議会》の会長であり日本会議事務局長である椛島有三も、安倍総理の筆頭ブレーンと呼ばれる《日本政策研究センター》を率いる伊藤哲夫も、《生長の家学生運動》の出身であること。
・現在の《生長の家》は、３代目総裁・谷口雅宣のもと、過去の《愛国宗教路線》を放棄し《エコロジー左翼》のような方向転換をしており、目下、この路線転換に異を唱える人々が《生長の家原理主義》と言うべき分派活動を行っていること。
・《谷口雅春先生を学ぶ会》（以下、《学ぶ会》）が《生長の家原理主義》の中心団体であり《学ぶ会》には稲田朋美や衛藤晟一などの首相周辺の政治家をはじめ、百地章も高橋史郎など《保守論壇人》《保守派言論人》が参加していること。
・《学ぶ会》周辺の人々は、主に関西において、�犒害里魏里ν鎮娜爿瓩箸靴突�名な《塚本幼稚園》の運営や、いわゆる《行動する保守》界隈との繋がりが深いこと。」
さらに菅野完氏は、椛島有三、伊藤哲夫、そして日本教文社元社長で「生長の家」教団の出版会社の社長を務め、２００２年に創立した「谷口雅春先生を学ぶ会」の創立後に参加した中島省治、百地章、高橋史郎等、一人ひとりの経歴を詳しく調べ、そしてついに椛島有三、伊藤哲夫、中島省治等、日本会議の�爛�モテ�瓩燃萋阿垢訖佑燭舛鬮爛Ε薛瓩任泙箸瓩襯侫�クサー的存在、安東巌という人物にまで言及しているのだ。そして菅野完氏は、谷口雅春が唱えた「中心帰一」の概念を、安東巌は「天之御中主神→天照大神＝天皇」から「天之御中主神→天照大神＝天皇→谷口雅春」と拡大した。こうした概念のもとでは、谷口雅春の言葉はすなわち、神の言葉となり、その「谷口雅春の言葉」を語る人物こそが、神の代弁者として振る舞うことになるのであろうと言い、その人物こそが安東巌なのだと指摘しているのだ。
菅野完氏は「むすびにかえて」のなかで次のように書いている。
「やったって意味がない。そんなのは子どものやることだ、学生じゃあるまいし・・・・・・・・と、日本の社会が寄ってたかってさんざんにバカにし、嘲笑し、足蹴にしてきた、デモ・陳情・署名・抗議集会・勉強会といった�猝閏臈�な市民運動�瓩鬚笋蠡海韻討�たのは、極めて非民主的な思想を持つ人々だったのだ。そして大方の�猝閏臈�な市民運動�瓩紡个垢詛Ъ韻鉾燭掘△修留親阿漏亮造妨�果を生み、安倍政権を支えるまでに成長し、国憲を改変するまでの勢力となった。このままいけば、�猝閏臈�な市民運動�瓩脇�本の民主主義を殺すだろう。なんたる皮肉。これは悲喜劇ではないか！/だが、もし、民主主義を殺すのが�猝閏臈�な市民運動�瓩任△襪覆蕕弌¬閏膽腟舛魍茲�すのも�猝閏臈�な市民運動�瓩任△襪呂困澄�そこに希望を見いだすしかない。賢明な市民が連帯し、彼らの連帯にならい、地道に活動すれば、民主主義は守れる。２０１６年夏の参院選まで、あと数カ月。絶望するには、まだ早い。」
わたしは、この菅野完氏の言葉に勇気づけられた思いがしたのだ。
先にも述べたように、菅野完著『日本会議の研究』は、日本会議による「直ちに出版停止」を申し入れている。その申し入れの理由を、日本会議は、日本会議について裏付けの取れない証言を並べ、活動を貶める目的で編集されており、団体・個人の名誉を傷つける。「日本会議が、宗教的背景を持つ特定の人物」に束ねられているという結論部分に対し、特に強く反応しており「全く事実に反している」と主張。直ちに出版停止するよう求めているとする。しかしわたしが読んだ限りでは、著者である菅野完氏は、ありとあらゆる手段・手法を駆使して、あらゆる方面から日本会議や生長の家等の出版物などから、情報を収集している。反対に、日本会議がこの菅野完著『日本会議の研究』の�狃佝把篁澂瓩魑瓩瓩襪里蓮△海瞭睛討�日本会議にとって�爛�モテ�瓩砲靴討郎い詁睛討世�らではないだろうか。その分、この菅野完著『日本会議の研究』の内容には、信憑性があるということだと、わたしは考えている。
憲法記念日のニュース―で�牴�憲派の集会�瓩箸靴董△笋燭蕕豊狷�本会議�瓩留覗�が流れた。ではその�狷�本会議�瓩箸浪燭覆里�。わたしがこの本に関心を持ったのはごく最近のことである。
わたしの自宅には、谷口雅春著『生命の実相』が並んでいる。わたしの母方の祖父母が生長の家の信者であり、叔母が熱心に生長の家の信者で、何度か生長の家の講演会に連れて行かれたことがある。そして今はわたしの母や妹が生長の家の講演会にたまに聞きに行ったりしている。しかし今の生長の家が以前のような�牋�国宗教団体路線�瓩任呂覆�、�爛┘灰蹈検失戸穗�線�瓩謀彰垢靴討い襪箸いΔ海箸鮹里辰董�内心は少しホッとしているところもある。
しかしながらこの本を読んで�狠�口雅春�瓩箸いλ肝遒�改めてこの日本を変容させようとしている。�狠�口雅春�瓩�強く望んでいたのは、�猝声７�法復活�瓩弔泙蝓愨臚�本帝国憲法』の復活なのである。自民党憲法草案が『大日本帝国憲法』に近いのも、この�狠�口雅春の亡霊�瓩傍�因しているのだ。まさしく稲田朋美や衛藤晟一、百地章や高橋史郎等に�狠�口雅春の亡霊�瓩鮓�るような気がしたのである。
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