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…「NIGHT IN THE RUTS」/AEROSMITH
AEROSMITHの「NIGHT IN THE RUTS」は大好きなアルバム。
このアルバム、それほど、評価が高いとは言えないアルバムです。
そういう要因はいくつかあるようで、例えば、この時のAEROSMITHの状態。
スティーヴン・タイラーとジョー・ペリーはスタジオでほとんど顔を合わせない状態だったようで、そのジョー・ペリーは本作完成の前にさっさと脱退してしまいます。
そのせいか、収録曲のうち、4曲はカヴァー曲です。
日常的に使用されたドラッグも、本作制作のころのAEROSMITHの人間関係に、影を差していたようです。
さて、このアルバム。
聴いてみると、曲そのものはあまり凝った作りはされておらず、どちらかというとシンプルに感じます。
その分、なんでしょうか、緊張感漲った、とてもパワフルな音に驚かされます。
特に、冒頭の“No Surprize”と“Chiquita”は強烈。
曲の出来云々の前に、そのパワフルな音の塊にまずは圧倒されます。
カバー曲もとてもいい感じで、特に“Remember (Walking in the Sand)”は出色の出来だと思います。
最後の“Mia”の美しさなんて筆舌にしがたい。
こういう曲を、究極のロックバラードというのでは、と思ってしまいます。
人間関係の悪化による緊張感が、作品の出来の良さにつながることは、例えばTHE ROLLING STONESの「BEGGARS BAQUETE」やTHE BEATLESの「ホワイトアルバム」なんかでも起きたことなんだけど、このアルバムもそのひとつなのかな、と思います。
70年代のAEROSMITHは、すごくかっこいい。
そう思います。
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