アメリカの選挙の雑感

１つ目
クリントン氏・トランプ氏が勝利確実　ローマ法王発言はどう影響したか
http://www.huffingtonpost.jp/2016/02/20/clinton-trump-won_n_9283488.html

いかにアメリカがプロテスタント優勢とは言っても、フランシスコ法王が訪米した時、同時期に訪米していた習近平以上に民衆は歓迎したのだから、法王の影響力が全く無いなんてことはないだろうと。

その法王の否定的な発言を受けてもなお、トランプは選挙で勝ったのだから、その強さは認めるべきなんだろうと。あれだけ無責任なことを言っているトランプが、これだけ民衆ウケしているのだから、アメリカ国民もいいかげん「民主国家としての責任」「超大国としての責任」に倦んできているのかもしれない。

もっとも、例えアメリカが責任を放り捨てられたとしても、それで幸せになれるとも思えないが。責任を放り捨てるということは、外交の主導権を放棄するということで、国際政治でイニシアチブを取れない自国を、アメリカ国民が我慢できるものなのかなと。


２つ目
■撤退のブッシュ氏、うっすらと涙　守勢に回った選挙戦
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3862593　

まぁイロモノ扱いしていたトランプにボコボコにされて撤退なのだから、泣きたくもなるだろうと。

有権者の既存政治への不満が目立つ今回の選挙。「ブッシュなのに負けた」というよりは、「ブッシュだから負けた」なんだろうかなと。むしろブッシュ家の看板さえなければ、今のマルコ・ルビオの立ち位置につけた人だったのかもしれない。もちろん「たられば」でしかないけれど。人は生まれを選べない。