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2016年01月30日22:37

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国際通貨の形態は、どんどん変化していきますね。

■ユーロ圏では効かなかった「マイナス金利」が日本では効く、その理由とは?【経済ブロガー・山本博一】
(日刊SPA! - 01月30日 16:42)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=81&from=diary&id=3828758
国際通貨の形態は、どんどん変化していきますね。

元々大航海時代の国際通貨は、金銀でした。

この時代の欧州諸国、そして日本の大名達も、金銀を蓄積することによって戦時の軍備や

兵士の調達に備えていたわけです。

そしてそれ故に、金銀こそが基本的な資産の単位として認められていたわけです。

しかし産業革命によって、この国際通貨の基本構造が変化しました。

英国は、その中央銀行に保管する金貨が、ほぼ枯渇した状態で長期間のナポレオン戦争の

戦費をまかない続けることが出来たのです。

ポンド紙幣は、事実上金の裏付けがない状態で、ナポレオン戦争の終了まで、英国とその

同盟国の戦費をまかない続けたのです。

ここで初めてポンド紙幣が、事実上金貨に替わる国際通貨として機能し始めたわけです。

その後のほぼ一世紀、ポンドが世界の基軸通貨として機能し、更に第二次大戦後には、

米ドルがその役割を引き継ぎ、更に金との兌換も停止されたまま流通してきたわけです。

そしてリーマン・ショックによって、ドルの無制限な国際通貨としての信任の時代が

終わったのです。

それ以降の世界経済の変動は、ドルに替わる基軸通貨を模索する過程であると

いえると思います。

世界の現状は、米国以外の主要な中央銀行が、リーマンショック後に機動的な国際

通貨、国際的流動性の供給の役割を果たしきれなくなった米国の後を受けて、国際

経済における必要な流動性の供給を試みている過程だといえると思います。

リーマンショック以前は、ユーロこそが、ドルに替わりうる国際通貨の第一候補だと

思われていました。

そしてリーマンショック以降の一定期間、中国とその人民元こそが、次の基軸通貨

かもしれないとも考えられてきたのです。

それ故に今、中国経済の変調が、これほどまでに世界経済に動揺をもたらして

いるわけです。

次に世界経済の拡大を主導する通貨、それこそが次の時代の基軸通貨となる

のだから。

それはすでに、計算上の単位ではあっても、紙幣や証券の形をとることもなくなる。

世界の金融機関相互の、コンピューター上のデーターの交信の計算単位に

すぎなくなる。

只その信用性を誰がどのような形で保証しうるかと言うこと、そしてその保証を

世界の人々が本当に信任するかと言うことにかかっているわけで。

日銀の当座預金のマイナス金利というモノが、この信用保証のシステム上では、

どういう機能と意味を持つのかと言うことにつきる訳で。

たぶん次の世界通貨の中央銀行は、どこか一国の中央銀行ではなく、世界各国

の中央銀行の協議機関のような組織が、その機能を果たすことになるのだろうと

思う。

その通貨の名称や計算の単位も含めて。
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