今、キャベツがおいしい。うまい! うますぎる!
でも私は基本的にキャベツが嫌いだった。千切りでサラダにするとなんか辛みがあるし。一番決定的だったのは、その昔、鍋にキャベツを入れた時、キャベツが粉状になるという不可思議な現象があって、気持ち悪くなった。でも、
「キャベツが安いから買ってきた」
という父。一玉まるごと買ってきた。困ったなぁ。焼きそばか? ホイコーローか? ロールキャベツはめんどくせーし……。お好み焼き? それでも半分がいいとこだなぁ。それに焼きそばもお好み焼きも最近やったんだよなぁ……
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ザクザク切ってシーチキン、ごま油、ごま、鶏がらスープの素(顆粒)で混ぜるだけ
おー! めっちゃ楽やないかーい! 問題は私がおいしく食べられるかどうかだが、まぁやるだけやってみよう。
で、作ったらこれがうまいのなんの。火も使わない。特殊な調味料もない。時間もかからない。なのにうまくてボリュームもある!(ほうれん草は茹でるとすごく小さくなるから嫌いだ!おいしいけど)
いつも感じていたキャベツの辛みがまるでない。ごま油の香りのおかげか青臭さも無い。キャベツで一番不安なのは葉っぱの芯の太い所だが、ここも気にせずバリバリ食べられる。まったくキャベツがこんなにおいしかったとは。これならキャベツ一玉一人で全部食べられるレベル。
父もずいぶんとこのキャベツに手が伸びているように見えて、手ごたえを感じていたある日、またこのキャベツを出すと
「お、これうまいんだよな〜」
と父が言った。だよね〜作るのも簡単で最高やでーって言ったら、後日父が自分でキャベツを買ってきて、どうやって作るのと聞いてきた。……うーん、自分で作られちゃうと、私の出る幕が無くなるし、父は加減を知らないから毎日毎日同じ物作って勝手に飽きるんだよなぁ……と思いつつ、作り方を教える。
翌日聞いてみると、なぜかうまく出来なくて、キャベツは焼きそばにしてしまったという。あんな混ぜるだけの料理がなぜうまく出来なかったのか謎でしょうがないが……個人的にはシーチキンがノンオイルみたいななんか特殊な奴を買ってきていたせいではないかと思うのだが……真相は闇の中だ。
とにかくキャベツがうまい。
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