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2016年01月08日23:37

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吉見百穴

岩室観音寺の道一筋向こうの丘陵斜面にあるのが、左の吉見百穴(よしみひゃくあな)。
古墳時代の集合横穴墓群で、凝灰岩砂岩に二百程の横穴が露出しています。吉見町が管理していて、年中無休なのは有難いことなのです。
明治時代初期にはコロポックルの住居という説があり、内部は斜面の下の方の穴を掘っただけのものから、斜面の上の方はお棺を置く台(1〜2台)や燭台、溝が設置されたものまでも。
幾つかは入れる穴もありますが、ご多分に漏れず落書きはそこかしこに…昭和時代の悪行は後世に残ってしまうのですな。

中は、戦時中に掘り抜かれた軍需工場のトンネルです。
地質が地中構造に向いているので、今まで見た戦時洞穴の中でも指折りの遺構でした(流石に奥の方は閉鎖されていました)。
幾つもの特撮番組の撮影で使われたのもさもありなん、な雰囲気ではありました。
存在そのものは知っていたんですが、百穴の墓穴を幾つか壊して出入り口として、その奥にトンネルを掘っているあたり、文化財保護の観点なんて絶無だったのがよくわかります。

右は、幾つかの墓穴に生育しているヒカリゴケ。発光するのではなく、光を反射して光っているように見えるものです。近く寄って見たいものですが、保護のために閉鎖されていました。

併設された資料館には、近隣も含めた出土物(勾玉や土器等)や絵馬が展示されていました。
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