レトロゲーをクリアしてみようのコーナー。
今回プレイしたのはファミコンソフト「ファイナルファンタジー�掘廚任后�
１、２とくれば３でしょ、みたいなノリですね。
実はこれ、初プレイではなくて、中学生の頃一度借りてプレイしたことがあります。
が、ほとんど記憶なしｗ
たぶん攻略本見ながらやってて、やってるのかやらされてるのか分からない状況だったのもあるかもしれませんね。
ガルーダのジャンプ祭りだけなんか覚えてたけどｗ
さて、２でかなり特殊なシステムを積んだシリーズですが、３は初のジョブチェンジシステムを採用しています。
ドラクエ３の転職と違い、レベルやジョブごとの熟練度は維持されたまま。
つまり、状況に応じてジョブをころころ変えながらクリアを目指していきます。
魔法は２でＭＰ制だったのを再び「レベルごとの使用回数」制に戻し、回数の上限を２桁に上げました。
これは分かりやすくていいと思いましたね。初代と違って１０回、２０回と同じレベルの魔法が使えるので、レベルが上がれば魔法をばんばん使っていけます。
・磨かれた戦闘バランス
シリーズを順にプレイして分かったんですが、３が高く評価されている要因は、やはり戦闘バランスが抜群に良いという点ではないでしょうか。
１は、ちょっとレベルが上がってくると敵からのダメージが１桁もザラ。
２は、回避できるかどうかのオールオアナッシング。
そして３ですが、敵からのダメージは（無茶な進行をしなければ）そこそこ痛い、という感じで、被ダメージの確認をしながら進めていく緊張感があります。
シナリオ進行はだいたい一本道、ダンジョンも分かれ道はあっても単純で、いわゆる「おつかいＲＰＧ」に近いんですが、しかしまったく飽きずに最後までプレイできたのは、ひとえに「戦闘のほどよい緊張感」があるからです。
どうやって戦っていくか。どのジョブを使い、どの魔法を覚えていくか。
そういった楽しさを味わわせてくれます。
勝手な感想ですが「ＦＦは面白い」というブランドを勝ち得たのは３の功績が非常に大きかったのではないかと思います。
もし発売当時これをプレイし、スーファミ本体が家にあったなら、４は発売日当日に買いに行く。そのくらい面白かったです。
・でぶチョコボうざいｗ
このゲームは、ジョブごとにだいたい専用装備があります。
ジョブを変更した後、そのジョブのための装備を整える必要があり、今まで装備していたものは不要となるわけです。
で、きっぱり「もう前のジョブは使わない」と決めてしまえばいいんですけど、迷って「もしかしたらジョブを戻すかも」と思ったら、前の装備品は保管しておかなければいけません。
このアイテムを預かってくれるのが「でぶチョコボ」なんですが、ほとんどの町でこいつはいません。そこらへんのフィールドを探してチョコボの森を見つけ、さらにそこで「ギサールの野菜」を使わないと活用できない。
これは非常に面倒です。
野菜はまあいいとしても、町と預かり所が完全に切り離されているのは、不便と言うより他にないです。
ある程度はアイテム枠に保有していればいいんですが、使えるジョブが増えるごとに専用装備も増えて、中盤あたりからアイテムを厳選しないとすぐ枠が満タンになってしまう。
酷かったのは狩人で、火の矢、氷の矢など属性を持つ矢がいくつかあって戦闘中に持ち替えができるので、弱点に合わせてテクニカルな戦闘が楽しめるわけですが、アイテム枠には９９本持てても装備品として手に持てる矢は２０本。さらに戦闘で持ち替えをすると、火の矢７９本と火の矢２０本という、２つのアイテム枠に分かれてしまうんですよ（戦闘後は一つに戻るけど）。
なので、アイテム枠をギリギリにしてしまうと「アイテムがいっぱいです」とか言われて持ち替えができない。なんじゃこりゃ。
そんな仕様上の問題もあって、結局ぼくは「前のジョブの持ち物はすべて売り払う」作戦で終盤あたりまでプレイしてました。
その分、しっかり悩んだので、まあそれは面白かったといえばそうなんですけどね。
ただやはり、ジョブをいろいろ試す意味でも、預かり所は町の中で気軽に使える状態にしてほしかったというのが本音。
・最終局面だけど・・・
戦闘も、ジョブシステムも非常に面白いゲームで、特にジョブは、ほとんどのジョブに見せ場があるため「空気ジョブ」がおおむねないことに感心しました。中盤あたりも、魔法を使うジョブがいなくてもちゃんと進められるバランスはお見事。
それだけに惜しいのが最終ダンジョン。
クリスタルタワーにセーブ箇所がなくて３時間ぶっ続けでやらないとクリアできないというのは有名ですが、それよりも気になったのはジョブ。
みなさんおなじみ、忍者忍者賢者賢者というやつです。
こいつらの性能が良すぎて、レベル上げ無双をする気がないなら、この編成のほかに選択肢はないんですよね。
特に賢者は、呪文の使用回数が他のジョブと段違いなので、選ばないわけにはいかない。
せっかくバラエティ豊かなシステムなのに、最後はみんな同じジョブって、ちょっともったいなくないですか。
ここはせめて、忍者と賢者１人ずつしかパーティに入れられないとか、そういう制約があってもよかった気はします。
というわけで、いくつか不満はありましたが、面白いことに間違いはありません。鉄板ＲＰＧとして、誰にでもオススメできる内容でした。
ログインしてコメントを確認・投稿する