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2016年01月06日13:47

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南木佳士 短編集から 宮城道雄 水の変態

http://www.miyagikai.gr.jp/gyoseki/

上記は 宮城道雄の伝記の概略。
天才ぶりと、ハンサムだったせいか、
若くして結婚し、死別して再婚した事が分かる。

図書館で、南木佳士氏の短編集を借りてきて読んだら、
山の中の川で、アユ釣りをする話が出てきて、
その4人のアユ釣りの仲間のベテランさんが、
宮城道雄の「水の変態」という曲が素晴らしいと
ウォークマンで鳴らす所があり、
「春の海」しか知らなかったので、検索した。

伊藤博文が褒めたというが、
謡いも入って、なんか、三味線の都都逸に近い
のんびりした曲だ。

これは、「春の海」の方が はるかにリズミカルで
表情豊かで、分かり易い。

南木氏の話は、実体験を そのままハードボイルドに描くから、
タイの難民キャンプの附属病院の情景も、
山の中の病院と そこで診療していた
元、左翼で、看護婦と結婚して 田舎に来て、
妻に早死にされた父の回想と、中国やアメリカから来た人達、
故郷にアユ釣りに来ているオジサンとも、分かり易く描かれる。

ボランティア志願で行って、不条理に悩み、ウィスキー漬けの日々や、
円形脱毛症や、胃潰瘍に悩む外国人につきあったりする日々。
アユ釣りも、ダムが出来ると 出来なくなる不条理な予定だ。

南木氏の話には、曲が一つ入ってるので印象に残る。
タイの話では、イエスタデイが現地の人に歌われる。
他にも、「ハブ ユー エバー シー ザ レイン?」が出てくる話がある。
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