ビートルズのアルバム【Rubber Soul】には【サブドミナント・マイナー】が出てくる曲が3曲もあります。
ところが、最近になってもう1曲あることに気付きました。
8曲目【What Goes On】です。
以前からちょっと変わった響きだと思っていました。
しかし、カントリー風のアレンジのせいか、【サブドミナント・マイナー】という感じがしませんでした。
自分で演奏したことが無かったのもその原因です。
キーは、Eです。
【サブドミナント・マイナー】が出てくるのは3箇所です。
Aメロに2回とBメロに1回です。
1小節目から歌詞とコードを書くと、
E7_________________________Am
The other day I saw you as I walked along the road.
(こないだ道を歩いていて、君を見つけたよ)
E7_________________________________Am
But when I saw him with you I could feel my future fold.
(でもあいつが一緒なのを見たとたん、目の前が真っ暗になった)
_______Am_______B7____________E7_________B7
It's so easy for a girl like you to lie. Tell me why.
(君みたいな娘は簡単に嘘がつけるんだね。一体どうして)
です。
ここで出てきた【Am】が【サブドミナント・マイナー】です。
和訳を読むと、
【目の前が真っ暗になった】
【簡単に】
という部分にサブドミナント・マイナーが割り振られているのが解ります。
胸がキュンとする悲しさだと感じました。
ちなみに、
【road】と【fold】、【lie】と【why】が韻を踏んでいます。
【fold】は、【折たたむ】という意味です。
自分の未来が折りたたまれたように感じた、ということでしょうね。
がっかりする → disapointment
絶望する → despair
などの表現がありますが、【road】と韻を踏むようにこういう表現を持ってきたのでしょう。
ところで、この【What Goes On】は、レノン=マッカートニーの作品ですが、
実質的には、ジョン・レノンの曲ですかね?
ポール・マッカートニーの作品ですかね?
【序】で、
【ドミナントの置き換えでサブドミナント・マイナーを使用するとも考えられる。
もとのドミナントに置き換えても、それなりに聴ける曲もある】
と書きました。
この曲のサブドミナント・マイナー/Amをドミナント/B7に置き換えます。
Aメロのサブドミナント・マイナー/Amはドミナント/B7に置き換え可能です。
しかし、Bメロのサブドミナント・マイナー/Amは、メロディーに合いません。
むしろ、
【Am → B7 → E7】
を
【A → Am → E7】
とするのも良い感じです。
さて、ビートルズのアルバム【Rubber Soul】には、【サブドミナント・マイナー】が出てくる曲が4曲も収録されていたわけですね(笑)
【サブドミナント・マイナー】は、そんなに多用する和音なのかと疑問も感じます。
しかし、私は、【サブドミナント・マイナー】の響きが大好きですし、
ビートルズのアルバム【Rubber Soul】が大好きです。
【In My Life】に続く
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【ビートルズ編】に戻る
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