羞恥の欠片

酒を飲んでトイレを我慢して帰宅後、すぐにトイレに駆け込み排尿。
勢いの良い音と心地好い排尿感に酔いしれるや否や、トイレのドアが開き妹が顔を覗かせる。

シャーーーーーーーーという音が止まらない中、動じることなく妹が口を開く。

「ユーカリの香りの入浴剤、ちょっと入れさしてもらったよ(^_^)」


うむ。
入浴剤は好きに入れれば良いと言っているが、買ったばかりの、いつもより高価な入浴剤だったので、忘れないうちに一言声をかけたのだろう。
そういう気遣いは大切。
人間関係を円満にする。

私の教育の賜物だと嬉しく思う。
だが、もっと大切なことを教え忘れたんだろうな、きっと。