この味にびっくり

５のつく日は近所の立ち飲み伍縁で最初の一杯が５円てことで足を運んでみた。
この店は十三にあまたある立ち飲みの中でも唯一、てんぷらを売りにしている。
軽い食感でさくさく衣のてんぷらがえらく美味いだけでなく、海鮮も上物を使ってる。
値段も高くはないんやけど、開店以来苦戦が続いてるのは、十三の土地柄に合わへんからなんかもね。
十三で、ましてや立ち飲みやったらええもんをちょこっとより、値段を落とすか量を増やすかやから。
たぶん、天満か福島でやってたらとっくの昔に繁盛店になってたはず。
てのはまあ、どうでもええっちゅうたらどうでもええことで、今回食べさせてもらった新しいネタがかなり衝撃的やったのですよ。

てんぷらとか串かつのおもしろいのは、どんな素材でも使えてしまうところ。
とにかくなんでも衣つけて揚げてもたらええわけやし。
熱を加えることと油といっしょになることで、イメージしていた以上の味になったりするのがまた楽しい。
たとえばバームクーヘンの串かつなんかは、よう考えてみればドーナツと同じなんやから美味くて当たり前やのに、串かつといわれたら疑心暗鬼になってしまう。
しかし食べてみると、ドーナツとはまったく違った美味さがあるんよね。

レンコダイとサワラをいただいてから注文したこいつ、ひとくち食べておおっと声を出してしまった。
http://photo.mixi.jp/view_photo.pl?photo_id=2179912467&owner_id=1418555
ちょっとマンゴーみたいであり、なにかもっとほかのトロピカルフルーツのようでもある。
甘くてねちっとした歯ごたえがあって、じつに美味い。
なにより、いままでどこでも食べたことのない味にびっくり。
お店の人のお勧めにしたがって塩を少し振ったところ、甘さが増して、しかも最後に塩辛さが追いかけてきて味を引き締めてくれてる。
これはなかなかのもんやぞ。
あ、柿のてんぷらね、これ。