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2015年09月14日23:03

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【記事】人生が変わったマンガ

人生が変わったマンガについて「熱く」語ってみた!
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=44&from=diary&id=3607474



これだけは言っておきたいexclamation ×2日記に書こうexclamation ×2
と思いながら記事を読んだら、一番最初に書かれてた(^_^;)

やっぱり火の鳥なんだね。まぁそりゃそうか。誰が読んだって一番、『おもしろい』、『衝撃的だった』、『影響受けた』って言うマンガ、そう評価される確率が最も高いマンガと言えるんじゃなかろうか。
火の鳥は『◯◯編』というのがたくさんあり、それぞれが独立した物語でありつつ、その全てが輪廻転生で繋がっている。順番通りに読み進めて行くと、1〜2巻は遠い過去である黎明編だが、次の3巻では遠い未来の未来編になるなど、過去と未来を行ったり来たりしつつ、次は少し遠い過去、少し遠い未来… と、振り子の幅が小さくなっていくように次第に現代に近付き、最後は今現在が舞台となる『現代編』となり、最後の最後は作者である手塚治虫が死ぬその瞬間に、最後の1コマを描いて物語全体が完結する、という壮大なる構想だった。
まさしく手塚治虫のライフワーク。彼の人生そのものを託した作品と言えるだろうね。もはや『マンガ』という枠に収まる存在ではない。いや、マンガであることは間違いないんだけど、『マンガ』という表現方法を借りてるだけで、もはや何と言い表せばいいのか。命の教科書とでも言おうか。火の鳥を読むということは、神の御心に触れるかの如き人知を超越した体験と言える。
手塚治虫が『神様』と呼ばれる所以である。

火の鳥はどれを読んでもおもしろいのだが、個人的にインパクトあったのは未来編と望郷編かな。

未来編は遠い未来の地球。人々は気力を失って懐古主義に走り、新しい発見とか発明が止まってしまった社会が舞台となっている。
地下に築いた巨大な都市に引き篭もり、全てがコンピューターによって判断、決定され、人々は無気力に生きていた。
その巨大都市の間で戦争が起き、全ての都市が壊滅。地表にいた僅かな人間を残し、人類は絶滅してしまう。
主人公は火の鳥の生き血を飲んで不死となった為、そこから膨大な年月を生き続けることとなる。
生き延びた人も年老いて死に、コールドスリープで数千年後に復活する、とした人もまた、既に死んでいた。
研究し続けた人造生物たちも死に絶える。
その孤独感。絶望感。虚無感。

永遠の時間を得て広大な大地を独り占めにした主人公。人間の究極の願望を達成したはずだったのが、しかしそれらは、一歩違えば全ては『無』と同じことであった。

『永遠の命』とは、人間ごときには受け止め切れない『過ぎたる願望』であることを、強烈に目の前に突き付ける作品だった。
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