mixiユーザー(id:8242984)

2015年08月08日23:17

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ホタル 〜舞姫ストリーム〜

谷中散歩(やにゃかさんぽ)の後で初めての戸野廣浩司記念劇場、下町らしい素敵なハコすな。
その下町を舞台にした物語なのに、現在の社会情勢を詰め込み過ぎで訳解らなくなってしまう。
TVドラマ1クール分の展開を90分にしているので、全ての繋ぎが端折られていて御都合主義。
よさこいダンスを題材にしたり大声の台詞を連発したり、少しは舞台の大きさを考えたりせん?
呆気に取られている内に始まって終わり、女の子を観ている位しか集中力が持続しなくて困る。
そもそもタイトルの意味も由来が無理矢理だしね、ジェットコースターみたいで好きじゃないわ。

以前に当時のカノジョとホタルを観に行った事がある、カノジョが喜んでくれたので嬉しかった。
ところがソコは国から助成金を搾取する為の施設で実際にホタルはいない、そんな疑惑が湧く。
年に一度の公開時期の間だけ蛍を業者から仕入れて放し、助成金を騙し取っていたらしいと。
どうしてもカノジョに疑惑を伝えられず、翌年にも誘われたけれども仕事を優先にして見送って。
やはり後で施設は閉鎖されたらしいとの事、だけどカノジョには内緒にしたままで会わなくなり。
喜んでいた時の笑顔が忘れられず壊せなかった、良い想い出のままでいて欲しくてそのままに。
こんな時は嘘も方便だと思う、何一つ曝け出していたら互いの魅力を探す楽しみも無くなるわ。
その記憶こそがオイラに取ってはホタルの光、閉店間際に聴こえてくる「蛍の光」とも重なるし。
「蛍の光」の原曲はスコットランド民謡、なんだよ日本の昔からの童謡ですらないじゃんって事。
よっぽど現実の方が虚々実々としていて、出来の悪い物語を軽く凌駕してしまう御時勢って訳。

アニメ映画「火垂るの墓」の節子と、同時上映された「となりのトトロ」のメイは同じ4歳の設定だ。
同じカードの表裏ながら少しの時代性の違いで人生が大きく異なっている、戦争の愚かさだわ。
ちなみに節子の死因は栄養失調なんかじゃなく、黒い雨が及ぼしたものだと映画で描かれる。
より悲惨な黒い雨なら井伏鱒二が小説に記し、今村昌平が映画化している被爆雨の事だよね。
蛍は水が綺麗じゃないと育たないんだって、黒い雨なんか降らしちゃダメに決まってるじゃんか。
人間の身体の殆どは水分である、綺麗な水を取り込んでいけば浄化されて再生されるんだよ。
清濁合わせ呑むのは止めて、先ず浄化作用を行えるシステムを思考過程に取り入れようって。
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