もともとのTPPはニュージーランド、ブルネイ、チリ、シンガポールの4国がそれぞれの特色を生かし、アメリカなどの経済大国と対等に貿易を行うために始まったものだと記憶している。だからこそ、交渉内容が秘密であり、決定された事項は変えられない、という約束ごとがある。
ニュージーランドの乳製品・酪農製品、ブルネイの天然ガス、チリの銅鉱石、シンガポールの経済。これらが合わされば世界的にも大きな経済圏になり得る。
が、アメリカが割り込んだ時点でもともとのTPPの理念は潰え去った。
日本はアメリカに巻き込まれる形で交渉に参加することになった(交渉参加を決めたのは野田政権で、その当時自民党は「民主党がやるならTPPには反対」だった。が、国際的な約束である以上、政権を受け取ったものが交渉のテーブルに着かねばならない)。
交渉は力の強いアメリカ、カナダに対して日本がかなりタフな交渉をやってのけている。決してアメリカの言いなりになどなっていない(なっていれば交渉はとっくに決着している)。
ニュージーランドやもともとの4カ国としてはアメリカに嫌気がさしているのではなかろうか。だとすれば強硬な姿勢も理解できる。
日本は大国ではあるが、太平洋・アジア諸国に不利益な要求はあまり出していないらしい。ここが秘密交渉のやっかいな点だ。
TPPがアメリカを利するものであってはならない。TPPは太平洋の比較的小さな国を守るものであるべきだ。日本が利益を得ることには反対しないが、他の国(アメリカ・カナダを除く)に不利益となることだけは避けねばならない。
これをみて、太平洋戦争と同じ構図なんじゃなかろーか・・・と考えてしまう今日このごろ。
TPP、NZが着地点見いだそうとするなら交渉継続=日本交渉官
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=52&from=diary&id=3550300
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