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2015年07月15日00:17

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映画:ターミネーター:ジェニシス

 先日見てきました。
 私も、映画「ターミネーター」「ターミネーター2」は好きな映画で、キャメロン監督がこのシリーズは2までで(少なくともキャメロン監督の中では)完結しているからと3以降のシリーズの監督を辞退しているとおり、私も、ターミネーターは2で完結していると思っています。実際、3を映画館で見て、あまりのイメージの違いに、やはりターミネーターは2で終わっていると再確認したほどです。
 シュワルツェネッガー氏が出演しない4は、もはやターミネーターでもないと思ってみませんでした。
 今回、「ターミネーター:ジェニシス」で、時代が戻って、最初からやり直し的なストーリーになるとのことでしたので、好奇心もあってみてきました。結論から言うと、SF映画として成立しているし、そこそこ面白いと思いますが、ターミネーターの続編としてみた場合、やっぱり「これではない」感がどうしてもぬぐえないと思いました。
 機械との戦争を、ジョン・コナーが率いる人類軍の勝利で終わりそうだったが、機械軍側がジョン・コナーの母親を暗殺するためにターミネーターT800を過去に送ったことに気づいたジョン・コナーがカイル・リースを同じ過去に送る、と言う冒頭は旧作と同じです。
 ところが、過去に到着したカイル・リースが見たのは、教えられたようなきゃぴきゃぴしたひ弱なサラ・コナーではなく、T800を倒し、T1000を簡単に振り切るような、鍛え上げられた女戦士のサラ・コナーでした。しかも、彼女を教育して女戦士に仕立て上げたのは、サラ・コナーを守るようにプログラムされた別の『老人型』T800でした。カイルの混乱をよそに、サラ・コナーと老人型T800は協力して、過去に送り込まれたT800と(なぜか、ジョン・コナーが生まれる前の時代に現れた)T1000をいともあっさりと(しかし、納得できる方法で)倒して、当面の危機を脱します。(ここまでが冒頭30分)
 ここで、スカイネット(機械軍)側は突然戦略を変更します。どう変更するかはネタバレになるのでやめておきますが、この辺から映画のストーリーが(私個人的にはやや望ましくない方向に)暴走しはじめます。
 この映画の評価として、個人的には、☆5を満点として、監督☆3、脚本☆2.5、演技・キャスティング☆3.5、効果☆4.5という感じです。脚本をやや辛めの☆2.5にしましたが、「ターミネーター」とは別のSF映画として見た場合、これは十分に面白い脚本だったと思います。SF映画としてもどうだろうという感じだった「ターミネーター3」とは比べるべくもありません。また、特撮関係もほぼ完璧でしたが、3Dにする必要性は感じませんでした。なお、字幕なしでこの映画を英語で見る自信の無い人は、あえて日本語吹き替え版を鑑賞することをお勧めします。玄田哲章氏の吹き替えは今回も完璧でした。
 ターミネーターの続編としては、賛否両論でるのは仕方のない出来です。(それだけ、「ターミネーター2」のエンドマークの付け方が完璧だったと言えます。)しかし、独立したSFアクション映画としてみた場合は、できは良い方だと思います。ちなみに、制作側は続編の作成を予定していると思われます。

 しかし、シュワルツェネッガー氏は、口だけで笑うという演技が出来るのですね。なかなか不気味な笑いでよかったです。

ターミネーター:ジェニシス
アラン・テイラー監督 アーノルド・シュワルツェネッガー、ジェイソン・クラーク他主演
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