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2016年01月17日16:41

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恩地孝四郎展(東京国立近代美術館 1月17日)

「日本における抽象美術の父にして木版画近代化の立役者、そして時代に先駆けたマルチクリエイター恩地孝四郎、過去最大規模の回顧展」とあります。http://www.momat.go.jp/ge/wp-content/uploads/sites/2/2015/01/onchi_release5.pdf

フォト


今まで名前すら知らなかった方ですが、多彩な版画と本の装飾(当時の書籍の装飾は、それ自体で見事な作品!)、そして写真、と幅広い活動を網羅していて、見応え充分でした。多彩な活動範囲と各分野での成果の水準の高さには圧倒されます。過去最大約400点展示ということで、非常に多くの作品が展示されていますので、始めからじっくり観て行くと、息切れします(爆笑)。後半の展示作品の方が画面も大きくなり、私には共感し易かったですわーい(嬉しい顔)

基本的には抽象作品です。具象でない分、かえって古くならず、今でも我々の感性に充分通じるもの、と思いました。「音楽作品による抒情」(例 ドビュッシー「金色の魚」・・掲載写真左)の作品群は、私がクラシック音楽に親しんでいるので親近感がありましたし、山田耕筰・萩原朔太郎の肖像は独特な迫力があり強く印象に残ります。後年の抽象的な作品の数々は、趣があるものばかり。色彩とフォルムのハーモニー、じっくり観ると感興豊かで、率直に自分の心象に入り込んできますね。

近代美術館のゆっくりとした館内で味わう「抽象の世界」、とても心地よいもの。私の好きな空間・時間です指でOK。もう一回観ても新しい発見がありそうですね(^^)。会期は2月28日まで。

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