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2015年06月08日00:40

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アンバランス

昨年の広友会定演のアンケートで一番気になったのは、「ベースが弱い」という感想・・・数年前までの広友会は、人数や技術的な面でもベース系の音圧は強かったのだが、ここ5年間の間に一気に音圧が落ちてきたようだ。その証拠に5年前のアンケートにベースが弱いなんて感想はほとんど見当たらない。

それとは逆に、トップの音圧が勢いを増してきている。で、この前の紅白合唱合戦でも「合唱のバランス」という面を気にする合唱人の方々からは、バランスが悪いという感想や、団員のお客さんであまり合唱を聞かれたことのない方から、右側の方が聞こえてこなかったという感想も聞いている。

最近の練習でも、非常に音響の良い閉ざされた練習会場などでは、ベースはけっこう響いているように聴こえるのだが、通し練習が終わったあとベースのある方から、トップが聞こえないという話が出た。前で指揮していた先生からは、少し頑張りすぎでトップの音を消していたようだというご指摘だったのだが、どうも根本的に今のベースは「そば鳴り」しているように感じられる。すなわち声が自分の周りで響くという現象・・・こうなると他パートの音は非常に聴こえにくくなる。

この「そば鳴り」がおこると、自分の周りだけで響いてしまうので、そこでエネルギーが消費され大きなホールなどでの演奏では声が客席に届かなくなる。これは定演や紅白での演奏の感想と一致するところ・・・

で、ここでトップはどう歌えば良いのか・・・バランスを重視しベース系に合わせて音圧を抑えるか・・・という選択肢もあるのだが、50人を超える大人数合唱団の広友会でそれをやると、音圧が物足らない、観客にしてみれば非常につまらない演奏になってしまうと思われる。実際、紅白でもステージ上でベース系が聞こえてこないのは判っていたのだが、あえて音圧は下げず歌いにいった。その結果、客席からの反応は非常に良く、作曲者の千原先生からも高評価のお話も伺っている。

定演までは、まだ6ヶ月もあるので、ここはトップは音圧を抑えることはなくいきたいと思う。先生のヴォイトレも始まることだし、ベース系の響きの復活を待つ。よしんば間に合わなくて多少アンバランスになっても、ステージ上だけのつまらない演奏だけはしたくないと思っている。
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