mixiユーザー(id:6689272)

Javascript の設定が無効になっているため、一部の機能を利用できません。

詳細はヘルプをご覧ください。

2015年06月06日21:37

216 view

【本】みをつくし料理帖

旅行の移動中の楽しみに、文庫本が欲しいなと思い、古本屋で購入したこの本。
１巻読んでドハマリし、翌日残り９巻を大人買いし、夢中で読んでしまいました。

いや～面白かった！！
主人公の女の子に感情移入して、一緒に恋して、ドキドキして、涙して。
たまらない切なさに、今も余韻にひたっております

実はスペシャルドラマ化していた本のようです。
本屋大賞と、この時代小説がすごいで１位を取っている作品だったようです。
知らずに読んで良かったです。
先入観なしに読んだので、天邪鬼な批評家の気持ちにならずに、作品に没頭できました。

時は江戸時代。
女料理人が、様々な苦境に立たされながらも、周囲に助けられながら懸命に生きるお話。
主人公の女の子が、下がり眉の、優しくて素直な性格ながら芯の通った子で、可愛いったらない。
周囲の人間も皆優しく、ほのぼのする場面が多くて癒されます。
恩ある人の願いを叶えてあげたいけれど、それが己の思う道と交わらずに悩んだり、自分の幸せを願う選択は恩人を不幸にすると悩んだり、人を想う気持ちに切なくなります。

何より、これは恋愛小説です。
身分違いの恋と、自身の夢の間で揺れ動く、心の葛藤がもう・・・。

優しくて穏やかな医者の源斉先生もいいけれど、暴れん坊将軍を彷彿とさせる、謎のお侍、小松原様がもう格好良くって

５巻～７巻を読んでいる時は、本当に胸が高鳴りました。
ああ、相手の幸せを真に願う恋っていうのは、本当に美しいな、と思って、心が洗われました。

というか、そういう話なんですけれど・・・ご年配の男の方とか、読むのかしら？
短編集として読めば、毎回、当時はまだ未発見な料理法を発見したり、美味しい料理を生み出したりする、美味しい話として楽しめると思いますが・・・。シリーズとして読めば、がっつり恋愛モノ。
是非１巻から読んで欲しいなあ。

スペシャルドラマで、小松原様役は松岡君だったらしいです。まあ・・・口は悪いけど優しいとか、得体の知れない侍とか、必殺仕事人の事を思えば、悪くはない、か。
清右衛門の片岡鶴太郎は似合いすぎて笑いました。
主人公がなあ・・・北川景子じゃ美人すぎる。もっと、下がり眉の、おっとりした人がいいなあ。

最近、テレビの時代劇が楽しいです。
親がよく見ているのですが、ふと気づいた事に、時代劇も結局、舞台が昔なだけで、殺人事件の犯人を追ったり、恋愛したり、ですからね。口調も現代風にすれば、もうほとんど、普通にドラマですよね。
みをつくし料理帖は月９ドラマにしてもいいよ、と、私的に思いました