mixiユーザー(id:429476)

2015年05月10日19:33

1418 view

シャーロック・ホームズ2 ブラッディ・ゲーム

『シャーロック・ホームズ2 ブラッディ・ゲーム』を観ました。
フォト フォト

元は、韓国ミュージカル。それを日本語にして、ちょっとアレンジもして上演しているものです。

前回同様、ホームズ役は、橋本さとし氏。前回も思いましたが、橋本氏は、ここのホームズ合ってます。ビジュアル的にも(ちょい長目の髪で無精ひげ)、性格的にも、ちょっとガイ版のダウニーホームズっぽい。奇天烈な変人ではあるけれど、軽妙洒脱な陽のホームズ。ちょっと可愛らしく見えるのも、ダウニーホームズっぽいかも。

次回作は、現在韓国で制作中で、次回は『Holmese and Lupin』だそうです。ルパンと対決なのか。ならば、舞台はパリなのかな?これでこのシリーズは終了らしいので、ここのホームズ先生の最後の敵はルパンなのですね。モリアーティじゃなくて・・・と思ったが、オリジナル劇なので、実はルパンがモリアーティだった・・とか、何でも出来るはな・・と思った。
ここのワトソンさんは、女性なので、ルパンがワトソンちゃんを誘惑するシーンとかあっても面白いかも知れない。

私、生まれて初めて意図的な「次回へ続く!」的に終わる芝居を観ました(笑)。

今回は、話のベースが、切り裂きジャックなので、前回よりは面白コミカル場面は少なかった。切り裂きジャック自体が、史実で、連続殺人犯ですから、そうそう明るい話には出来なかったんだろう。見応えはあるけど、ちょっと疲れるかも。でも、コング桑田さんのレストレードのシーンとか、笑いどころもちょこちょこあったケド。

別所哲也氏が凄かった。私、別所哲也氏をなめていたと思う。この人の演技力、半端ねえ・・・。
衣装も格好も変えていないのに、舞台上で一瞬にして“虐待されていた子供”に変わった!スゲエ。今まであんな冷静な人だったのに・・・。えぇ〜。完全に、怯えた子供だし仕草だった。

私が舞台で好きな部分はまさにこれです。大人が一瞬にして子供に変わる。人間は変わっていないのに。それって、言ってしまえば『嘘』なのだけれど、想像力満タンで見ているこちらには、本当に怯えた少年に見えるのです。これは「くわぁ〜!」ってなった。

ストーリー的には「何で?」って思うところや、「いつ、ワトソンちゃんと打ち合わせを?」と思う場面もあったのだが、全体的には面白かったと思うよ。

あと、ミュージカルだから仕方ないが、歌で「♪腸はとびでて〜」とか「内臓はえぐられ〜、性器は4分3とられ〜」とか唄うと凄いね。「スゲエ歌詞の歌だな・・・。」と思う。まぁ、切り裂きジャックが実際やったコトがそうだから、仕方ないんだけれど・・・。
そして、前回同様、歌が、ウルトラ難曲。これ、唄うの難しいだろうなぁ〜・・・って言う曲のオンパレードだった。橋本さとし氏は楽譜が読めないので、聴いて覚えているらしいのだが、そういう覚え方の方が良いのかも・・・。複雑だから、楽譜観ても分からんのでは・・と思ったり・・・。

写真で韓国版のホームズ先生を見たのだけれど、役者さんが、日本版の橋本氏より若そうな感じがした。青年ホームズって感じだった。見たら、また日本版と全然印象は違うんだろうな。

パンフレットを買いました。相変わらず、豪華なつくりのパンフだなぁ。

※以下、『シャーロック・ホームズ2 ブラッディ・ゲーム』の感想を書きます。舞台は、まだ続いています。DVD化もしますので、そちらをご覧になる方は、ここから先は読まない方が良いと思います。ミステリネタバレしたら、面白さ半減すると思うしね。

では、ネタバレOKの方のみいらっしゃいませ〜。

『シャーロック・ホームズ2 ブラッディ・ゲーム』 
会場:東京芸術劇場 プレイハウス
脚本:キム・ウンジョン 作詞:ノ・ウソン 作曲:チェ・ジョンユン
演出:板垣恭一 訳詞:森雪之丞 上演台本:斎藤栄作

出演:シャーロック・ホームズ/橋本さとし ジェーン・ワトソン/一路真輝 マリア・クララ/秋元才加 エドガー/良知真次(Wキャストなので、小西遼生の回もあり) テイラー・バトラー他/竹下宏太郎 ジェシカ、オリビア、他/まりゑ エミリー院長他/春風ひとみ レストレード警部/コング桑田 クライブ・オーウェン/別所哲也 ニコラス男爵他/香取新一 アーノルド・ハパ他/ひのあらた ウィリアム公爵他/中山昇 神父他/染谷洸太 神父他/藤岡義樹 シスター他/木村晶子 ルイス他/遠藤瑠美子 ケイト他/香月彩里 シスター他/大泰司桃子

ざっくり粗筋。
教会内。白い服の盲目の聖女が祈りを捧げている。彼女はマリア・クララ。そばには、エドガーという青年がいる。エドガーは言う。「神は僕を許してくれるだろうか?」 マリアは彼を励ますが、彼は「神は僕のことなど、愛してはいない・・・。」と言う・・・。

1888年のロンドン。『切り裂きジャック』と呼ばれる連続殺人犯が、巷を賑わせていた。この殺人犯は、娼婦を次々と残忍な手口で斬殺。娼婦たちはおそれ戦いていた。

スコットランドヤードのレストレード警部は、困り果て、ホームズに応援を頼むも、その頃ホームズは、あるやんごとなき方の命を受け、フランスにいた。しかし、ホームズは、フランスの事件捜査は、助手のワトソンに任せきり。この切り裂きジャックの事件に興味があったのだ。
「この犯人は、ただ娼婦を殺してるのではない。」とホームズは見抜く。これには、「ユダヤ教の異端派(ちゃんと名前があったが失念)の儀式がかかわっている」という。「最後の女性だけ、若く、胎児がいる状態で殺されているのが不自然だ。彼女たちは生贄なのだ。」と。彼女たちの殺された場所を線でつなぐと、十字架になり、その中央で、妊婦の娼婦が殺されている・・・。

ロンドンでは、白い服の盲目の聖女マリアが大流行りだ。恐怖にかられた市民たちは、奇跡を起こせるという彼女の元へ詰めかけていた。「安心してください。」とほほ笑むマリア。

ホームズは、ロンドンに戻ってくる。ホームズとワトソンは捜査を始める。

孤児院のエミリー院長が殺害されるという事件があった。エミリーには、何か秘密があるらしい。院長室にはグールドの美しい絵が飾ってあるが、4万ポンドの落札金額は、清貧な孤児院には似つかわしくない額だ。ホームズは、隠し書架の存在に気付く。そこには、鞭と、とある名簿があった。名簿には、子供たちの身体的特徴は書いてあるが、名前が載っていない。
どうやら、院長は、子供も売っていたらしい・・・。キーになるのは、テイラーという男。

レストレードとホームズとワトソンは、変装してアッパースワンダムに捜査に行く。そこで、テイラーに出会う。テイラーは、子供を、ニコラス男爵に売ったコトを認めた。
このニコラス男爵の館は、数年前に、火事に遭い燃えていた。中からは、馬ていや、下働きの男など、大人4人の他、一か所の部屋に集められた孤児達の遺体28体が発見された。ニコラス男爵は、孤児を保護していたらしいのだが・・・。
「この孤児達の中に生き残った子供がいるのでは?」と考えるワトソン。

エドガーは何かを苦悩している。マリアが、その苦悩を聞こうとしても、エドガーは話せないらしい。彼は連続殺人事件について、何か知っているようなのだが・・・。

レストレード警部は、「ホームズの協力により、犯人を捕まえた。」と発表する。犯人は、アーノルド・ハパという男。子供の頃から母親に虐待を受け、梅毒で不能になり、女性に対して歪んだ意識を持ってしまった変態性欲者であるらしい。彼は、非公開で死刑になった。

これで、事件は終わりを迎えたかに見えた。しかし、新たな連続殺人事件が起こる。まず、ロンドンの太陽と呼ばれる、美しいダンサーが殺される。次に、ケイト(だっけ?)という女優・・・。
そこには、意味ありげに、マタイの福音書を暗示する暗号が書かれていた。読み解き、マタイの福音書の誓いを表すと分かるホームズ。

マタイの福音書の誓いを表す暗号。怒るなかれ、姦淫するなかれ、誓うなかれ、悪人と敵対するなかれ、そして・・汝の敵を愛せ。

下町の酒場。掃除夫が掃除をしている元へ、バーミンガムからやってきたという、クライブと名乗る刑事が来る。クライブは、この掃除夫が、処刑されたアーノルド・パパであることを見抜く。「ホームズに犯人役をやれと言われたのだな?」とクライブに詰問されるも、しらを切るハパ。しかし、子供の写真を見せられ、クライブから脅迫を受け、ハパは、ホームズに犯人役を任されたことを認めた。
これは、ホームズが、本当の犯人をあぶりだす為の罠だったのだ。

クライブは、ホームズを捕まえる。クライブは、ホームズを「罪のない人間を死刑にした」と糾弾する。
クライブはホームズに尋問するも、ホームズは「そこまで分かっているなら、私のやりたいことは、あなたは分かっているでしょう?」と冷静だ。クライブは、彼を釈放し、彼と一緒に捜査に乗り出す。
まずは、火事に遭ったニコラス男爵の家へ。そこには、菊の花と28輪と、暗号。その花の数は、男爵の屋敷で亡くなった子供の人数では?とホームズとクライブは推理する。そばにあった、ミュージックボックス。ホームズは流れていた音楽から、「これは、モーツァルトのサイコロ遊びの音楽。」と判断。それを解き、やはり、マタイの福音書がらみの暗号と気付く。

次なる標的は、どうやら、女性活動家のオリビアではないか?と判断する。
しかし、ホームズの尽力もむなしく、オリビアは殺されてしまう。

犯罪を止めようとするホームズだったが、どうも、犯人はホームズの裏をかき、犯行を行っているようだ。ホームズの手の内を読んで犯行を起こしている印象を受ける。ホームズは、殺人を止められず、部屋に閉じこもってしまう。連続殺人を「コレは、ゲームだ。」と言い放つホームズに、ワトソンは呆れ、部屋に引きこもってしまったホームズの代わりに、クライブとワトソンは捜査に行く。
しかし・・・そこには、犯人の罠が待ち受けており、ワトソンは捉えられてしまう。

ホームズは気付く。どうにも犯行の起こり方が“自然過ぎる”と。まるで、ホームズの行動が分かっているように“自然に”犯罪が行われていると。そこが“不自然”であると気づいたホームズ。ホームズの行動を読めた人物。それは、ホームズと行動を共にしていた人物のはずだが・・・。

ホームズはどうなる?犯人は誰なのか?ワトソンの運命は?

そんなお話。

結果、中盤くらいで、このお芝居の犯人は分かってしまいます。って、いうか、大方の人は途中で分かると思う。犯人は、クライブ刑事で、彼の本当の名前はガブリエル。そして、聖女マリアの兄でもある。
マリアとガブリエル(クライブ)兄妹は、DV亭主と離婚した母親に育てられるも、母は、子供を育てる為、娼婦になった。母の喘ぎ声で眠れぬ幼少期を過ごすガブリエル。母の死後、2兄妹は、エミリー院長が経営する孤児院に引き取られるも、厳格すぎる院長は、娼婦の子供の彼らを「けがらわしい存在」として拒絶し、虐待し、結果、テイラーを仲買人として、男爵にこの子供を売ってしまう。
女の子しか引き取れないと言う男爵だが、妹が兄と離れようとしない為、一緒に売ることに。
エドガーは、この男爵の家に買われた孤児の一人だった。

表面上は、親切な紳士の男爵だが、彼は夜ごと、金持ち貴族に子供をあてがい、商売をしていた。それを知ってしまったガブリエル。彼は、妹を男爵の魔の手から救う為、妹に毒を飲ませ、失明させる。案の定、失明した妹を邪険に扱う男爵。ガブリエルは男爵を殺し、妹とエドガーの屋敷を逃げ出す。
ことの顛末を知った、男爵の顧客の貴族たちは、子供たちを一か所にあつめ(そこは隠し部屋)、火を放ち、証拠隠滅を図った。

ガブリエルは、このような事態から、狂ってしまったのだろう。娼婦は母。娼婦は汚らわしいものと思うようになり、復讐心から、連続殺人を行うようになる。どうやら、連続殺人が起これば、恐怖した市民は、マリアに助けを求め、マリアの奇跡の評判も高まる・・と考えたようだ。
マリアを愛したエドガーは、ガブリエルの言うコトをきけば、マリアは生かしておいてやる・・という言葉を信じ、犯罪に手を貸すが、しかし、ガブリエルの儀式の最後の仕上げは、聖女マリアを殺すことだった。
自分の為に犯罪を犯した兄のことを知ったマリアは、兄を庇おうと剣を持つが、兄は、マリアの剣に自らの体を貫く。
ホームズは気付いていたようだ。「本当は、ガブリエルは、最後、マリアを殺した後、自分も死ぬつもりでいたのではないか・・・」と。

こういう流れなのだが、クライブ(ガブリエル)の犯行動機が、これだとどうにも薄いような気がする。厳格なエミリー院長が、ユダヤの異教みたいなのに嵌っていて、それをクライブも受け継いで、儀式っぽい殺人を犯した・・という理由は、まぁ、分かるとしても、途中、ダンサーや、女性活動家を殺したのは何でだろう?とか思ってしまう。

女性活動家オリビアを監禁した時、オリビアが「助けてくれたら、あなたの罪を揉み消してあげる。私は女王陛下とも懇意なのよ。それくらいのことが出来るの。」と、クライブに嘆願するので、クライブは、こういう権威主義の似非善人・・偽善者みたいなのが嫌いだからかな?とも思ったんだが・・・。ここ、もう少し動機づけがハッキリして欲しかった。

マタイの福音書の誓い通りの殺され方をするので、彼女の場合、これの何かに当てはまったのかな?と。

因みに、ワトソンちゃんもこの誓いの儀式の1人に入っていて、彼女が誓いで言う『悪人と敵対するなかれ』であるというのは分かる。

ワトソンちゃんは、クライブに拳銃で撃たれて死亡する・・・ように見せて、実はワトソンが持っていた銃は空砲で、空砲と知らずクライブが撃ったので、ワトソンは生きていた!っていうのをやって、トリック解説の時、ホームズが「君にナイフを使わせず、拳銃で殺させるように仕向けるのjは大変だったけれどね。」って言う台詞があるんだが。
この作戦、何処の時点で作って、ワトソンに伝えたの?

その前段階で、ホームズが犯行を「ゲーム」呼ばわりして、ワトソンちゃんが怒って、「クライブと一緒に事件捜査する!」って出かけちゃうんだけど、ホームズが「あれ?この事件、犯行が俺の行動見透かしたように起きてないか?」って気付くの、その後なんだよ。
これ、気付いてから、「あ!ワトソン、クライブのとこだ!」って思ったとして、どのポイントで、このクライブ引っかけ作戦がワトソンに伝わったのかが謎。
レストレードが「もしものことを考え、私も、扉の外で待機していた。」って言っていたから、レストレードが伝えたのかも知れないのだが・・・。この部分を、もう少し説得力を持たせて説明して欲しかった。

子供が焼死した隠し部屋のトリックは、ホームズが屋敷に来た時に分かったらしい。ホームズが変な動きをして、「何をしてるんです?ホームズさん?」とクライブが言う(クライブは当然、隠し部屋を知っている)。

別所哲也氏の虐待されていたことを吐露するシーンが凄かった。見た目が変わったわけじゃないのに、回想シーンで、本当に、虐待に怯える子供に見えた。顔を歪めて、手を頭に寄せて怯える。「この子は、毎日殴られて過ごしたんだろうな・・・。」って言うのが分かる。母親に毎日「オマエなんか生むんじゃなかった。」と言われる少年。母親には、父親似の顔も気に食わなかったらしい。
ホームズとクライブのかけあいの歌も凄く良かった。ハモっていたけど、あの曲でハモるの難しそう・・・。

これ、クライブは、マリアの為に連続殺人してた・・ってコトにもなるのかな?市民がマリアの元にかけつけて、奇跡の評判が上がるように仕向けていたので。でも、結果、クライブの儀式の「誓うなかれ」に組み込まれるので、マリアも殺さないといけない・・って思ったのか。
妹を殺す理由も、もう少しハッキリして欲しかったが。(因みに、エドガーには、「自分の言うコトをきけば、マリアは殺さない。」と言っていた。エドガーは、娼婦や他の女を連れてくる役目だったらしい)

途中、ホームズが針で刺されて死にそうになるも、ワトソンちゃんの機転で助かる。ホームズが刺された時の毒薬が『悪魔の足』だった。あれ。即死にならないのかな?(^_^;)
ホームズが正気に戻った後の、ホームズの「ワトソン!頭固すぎ、感情入り過ぎ。」って言う台詞が可笑しい。

ホームズが、モーツァルトのさいころ遊びの曲176小節の音楽を全部覚えてるっていう設定が、ホームズらしい。クライブに「曲を全部覚えてるんですか?」と問われ、「私を誰だと思っているんだい?」と答える。こういう時、尋常じゃなく記憶力が良い・・という原作は便利だな・・と(笑)。

クライブに捕まった時、ホームズが手錠をいじっていて、手錠をはずしちゃうのも、ぽい。クライブに「はずせるのなら、また嵌められるでしょう?」と言われ、嵌め直す(笑)。
あと、ワトソンに「そろそろ、僕のついた嘘がバレる頃だ。ワトソン、レストレードに『騙してごめんねあっかんべー』って言っておいて!」って言うホームズが可愛い。「騙してごめんねあっかんべー」のテヘペロ感。

「罪のない人を処刑した。」とホームズは糾弾されるのだが、あれは、後々市民には「こういう事情だったんですよ!」と伝わったんだろうか?それも描かれてなかったが、女王陛下がうんちゃらかんちゃら言っていたから、陛下が何とかしてくれたのかも知れない。

最後に事件が解決した後、マリアが、田舎の修道院へ行き、そこで「エドガーが刑務所から出て来るまで、すっど待っている。」と言っているコトを受けて(あ、エドガーはクライブに襲われるも、一命は取り留める) ワトソンちゃんが「私が、もし、あのまま死んでたら、ホームズ、アナタは、私を殺した犯人に復讐してくれた?」って訊く中、ホームズ先生、全然聞きもしないで、ピタゴラスイッチ的なコトをやっていたのが、可愛くて可笑しかった。てか、橋本ホームズは全体的に可愛い。

アッパースワンダムの変装捜査が楽しそう。

最後、レストレードが「ヴィクトリア女王からだ。」と言って持って来た手紙。この手紙は、実はルパンからの招待状。ホームズが「面白くなってきた!」と叫んで家から飛び出し、レストレードとワトソンが「ルパン!?」と言う。
これで、芝居は終わるので、「次回へ続く!」なんだな・・と思った。

冒頭の、ヴィクトリア女王の命でパリ・・・も、少しは繋がってるのかな?って思った。(犯人は捕まってたけど)

次回もちゃんと上演あるんでしょうか?日本でいつやるのか知らないけど・・・。

私が見た回は、エドガー役の良知氏が楽日だったので、良知氏が、華麗にダンスをしていた。生バンドのマイケル・ジャクソンの曲で踊っていた。一路さんが「さとしさんもやって!」と振って、さとし氏に踊るも、そのダンスは、どう見ても、西川のりお氏の「ツクツクボーシ」と、ドリフの髭ダンスだった(笑)。さとし氏「生まれた時代が(良知と)違う!」 そして、さとし氏のムーンウォークは、まわりの役者から「後ろに歩いただけだったよね?」と言われる(笑)。

割と面白いお芝居だと思います。エンターテインメントとしてちゃんとしてるというか。細かいこと言えば、前述のようにツッコミどころはあるけれど、面白ければ良いじゃん。そんな感じかも。


ダイジェスト映像と、囲み取材↑

アフタートークで、さとし氏が「この話で、1番オカシイのは、連続殺人を『面白くなってきた!』と喜んじゃうホームズじゃないのか?ホームズが1番怖い。」と言っていたようなのだが、私もそうだと思います。

どのホームズ作品にもいえるのは、1番やっかいで、変人なのはホームズであるというコト。1歩間違えりゃ犯罪者。それがギリギリ犯罪者になっていないのは、きっとワトソンの力なのだろう・・と・・ね。
1 1

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する