立夏も過ぎて、暖かさを感じるようになった夜のこと、玄関先のクジャクサボテンが開きました。昼間見たときにはまだ蕾だったのですが「今夜咲くかも」と言ったカミさんの言葉通り、一輪だけですが、見事に花開きました。
玄関の灯りの中、闇に浮かび上がる赤いクジャクサボテン……その鮮やかさは、月下美人とは違う趣があります。
もう少し目立つところにと鉢を動かした際、隣のシンピジュウムの葉に触れ、蕾が一つもげてしまいました。その蕾を、白いテーブルの上のコーヒーカップに挿してあった、榊などの緑の葉の手前に挿しました。
夕食どきには蕾のままだったのですが、徐々に開き始めて、就寝前の午前零時には立派に開いてくれました。
蕾がもげ落ちても、水につけておけば咲くのは、驚くほどのことではないのかも知れませんが、テーブル上での開花もまた鮮やかでした。
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