1681日目のつづき・・・
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第31章
31:1
さて
ヤコブは
ラバンの子らが、
「ヤコブは
われわれの父の物をことごとく奪い、
父の物によって
あのすべての富を獲たのだ」
と言っているのを聞いた。
31:2
また
ヤコブがラバンの顔を見るのに、
それは
自分に対して以前のようではなかった。
31:3
主はヤコブに言われた、
「あなたの先祖の国へ帰り、
親族のもとに行きなさい。
わたしは
あなたと共にいるであろう」。
31:4
そこで
ヤコブは人をやって、
ラケルと
レアとを
野にいる
自分の群れのところに招き、
31:5
彼女らに言った、
「わたしが
あなたがたの父の顔を見るのに、
わたしに対して以前のようではない。
しかし、
わたしの父の神は
わたしと共におられる。
31:6
あなたがたが知っているように、
わたしは力のかぎり、
あなたがたの父に仕えてきた。
31:7
しかし、
あなたがたの父は
わたしを欺いて、
十度もわたしの報酬を変えた。
けれども
神は
彼がわたしに害を加えることを
お許しにならなかった。
31:8
もし彼が、
『ブチのものはあなたの報酬だ』
と言えば、
群れは皆ぶちのものを産んだ。
もし彼が、
『シマのあるものはあなたの報酬だ』
と言えば、
群れは皆
シマのあるものを産んだ。
31:9
こうして
神は
あなたがたの父の家畜をとって
わたしに与えられた。
31:10
また
群れが発情した時、
わたしが
夢に目をあげて見ると、
群れの上に乗っている
雄やぎは
皆
縞のあるもの、
駮のもの、
霜ふりのもの
であった。
31:11
その時、
神の使が
夢の中でわたしに言った、
『ヤコブよ』。
わたしは答えた、
『ここにおります』。
31:12
神の使は言った、
『目を上げて見てごらん。
群れの上に乗っている
雄やぎは
皆
しまのあるもの、
ぶちのもの、
霜ふりのものです。
わたしは
ラバンが
あなたにしたことを
みな見ています。
31:13
わたしは
ベテルの神です。
かつて
あなたは
あそこで
柱に油を注いで、
わたしに誓いを立てましたが、
いま立って
この地を出て、
あなたの生れた国へ帰りなさい』」。
31:14
ラケルとレアは答えて言った、
「わたしたちの父の家に、
なお
わたしたちの受くべき分、
また
嗣業がありましょうか。
31:15
わたしたちは
父に
他人のように
思われているではありませんか。
彼はわたしたちを
売ったばかりでなく、
わたしたちの
その金をさえ
使い果したのです。
31:16
神が
わたしたちの父から
取りあげられた富は、
みな
わたしたちと
わたしたちの子どものものです。
だから
何事でも
神が
あなたに
お告げになった事をしてください」。
31:17
そこで
ヤコブは立って、
子らと妻たちを
らくだに乗せ、
31:18
また
すべての家畜、
すなわち
彼が
パダンアラム
で獲た家畜と、
すべての財産を携えて、
カナンの地におる
父イサクのもとへ赴いた。
31:19
その時
ラバンは
羊の毛を切るために出ていたので、
ラケルは
父の所有の
テラピム・・・?・・・ラバンの神像?
を盗み出した。
31:20
また
ヤコブは
アラムびと
ラバンを欺き、
自分の逃げ去るのを
彼に告げなかった。
31:21
こうして彼は
すべての持ち物を携えて逃げ、
立って
川を渡り、
ギレアデ・・・・・
の山地へ向かった。
31:22
三日目になって、
ヤコブの逃げ去ったことが、
ラバンに聞えたので、
31:23
彼は一族を率いて、
七日の間そのあとを追い、
ギレアデの山地で追いついた。
31:24
しかし、
神は夜の夢に
アラムびと
ラバンに現れて言われた、
「あなたは
心してヤコブに、
よしあしを言ってはなりません」。
31:25
ラバンはついにヤコブに追いついたが、
ヤコブが山に天幕を張っていたので、
ラバンも一族と共に
ギレアデの山に天幕を張った。
31:26
ラバンはヤコブに言った、
「あなたはなんという事をしたのですか。
あなたは
わたしを欺いて
わたしの娘(女)たちを
いくさの
とりこのように
引いて行きました。
31:27
なぜ
あなたはわたしに告げずに、
ひそかに逃げ去って
わたしを欺いたのですか。
わたしは
手鼓や
琴で
喜び歌って
あなたを
送りだそうとしていたのに。
31:28
なぜ
わたしの孫や娘(女)に
わたしが
口づけするのを
許さなかったのですか。
あなたは
愚かな事をしました。
31:29
わたしは
あなたがたに
害を加える力をもっているが、
あなたがたの父の神が
昨夜わたしに告げて、
『おまえは心して、
ヤコブに
よしあしを言うな』
と言われました。
31:30
今
あなたが逃げ出したのは
父の家が非常に
恋しくなったからでしょうが、
なぜあなたは
わたしの神を
盗んだのですか」。
31:31
ヤコブは
ラバンに答えた、
「たぶん
あなたが娘(女)たちを
わたしから
奪いとるだろうと思って
わたしは恐れたからです。
31:32
だれの所にでも
あなたの神が見つかったら、
その者を生かしてはおきません。
何かあなたの物が
わたしのところにあるか、
われわれの一族の前で、
調べてみて、
それをお取りください」。
ラケルが
神を盗んだことを・・・
テラピム=ラバンの神像
ヤコブは
知らなかったからである。
31:33
そこで
ラバンは
ヤコブの天幕にはいり、
また
レアの天幕にはいり、
更に
ふたりの
はしための天幕にはいってみたが、
見つからなかったので、
レアの天幕を出て
ラケルの天幕にはいった。
31:34
しかし、
ラケルはすでに
テラピムを取って、
らくだの
くらの下に入れ、
その上にすわっていたので、
ラバンは、
くまなく天幕の中を捜したが、
見つからなかった。
31:35
その時
ラケルは父に言った、
「わたしは
女の常のことがあって、
あなたの前に
立ち上がることができません。
わが主よ、
どうかお怒りにならぬよう」。
彼は捜したが
テラピム・・・・・・・ラバンの神像
は見つからなかった。
31:36
そこで
ヤコブは怒って
ラバンを責めた。
そして
ヤコブはラバンに言った、
「わたしに
どんな過(あやまち)があり、
どんな罪があって、
あなたは
わたしの
あとを激しく追ったのですか。
31:37
あなたは
わたしの物をことごとく探られたが、
何かあなたの家の物が見つかりましたか。
それを、ここに、
わたしの一族と、
あなたの一族の前に置いて、
われわれ
ふたりの間をさばかせましょう。
31:38
わたしは
この二十年、
あなたと一緒にいましたが、
その間
あなたの
雌羊も
雌やぎも
子を産み損(そこ)ねたことはなく、
また
わたしは
あなたの群れの
雄羊を
食べたこともありませんでした。
31:39
また野獣が、かみ裂いたものは、
あなたのもとに持ってこないで、
自分でそれを償いました。
また
昼
盗まれたものも、
夜
盗まれたものも、
あなたは
わたしに
その償いを求められました。
31:40
わたしのことを言えば、
昼は暑さに、
夜は寒さに悩まされて、
眠ることもできませんでした。
31:41
わたしは
この二十年
あなたの家族のひとりでありました。
わたしは
あなたの
ふたりの娘(女)のために
十四年、
また
あなたの
群れのために
六年、
あなたに仕えましたが、
あなたは
十度も
わたしの報酬を変えられました。
31:42
もし、
わたしの父の神、
アブラハムの神、
イサクのかしこむ者が
わたしと共におられなかったなら、
あなたはきっとわたしを、
から手で去らせたでしょう。
神は
わたしの悩みと、
わたしの労苦とを顧みられて
昨夜
あなたを
戒められたのです」。
31:43
ラバンは答えて
ヤコブに言った、
「娘(女)たちは
わたしの娘(女)、
子どもたちは
わたしの孫です。
また
群れは
わたしの群れ、
あなたの見るものは
みな
わたしのものです。
これらの
わたしの娘(女)たちのため、
また
彼らが産んだ子どもたちのため、
きょう
わたしは
何をすることができましょうか。
31:44
さあ、
それでは
わたしと
あなたと
契約を結んで、
これを
わたしとあなたとの間の
証拠としましょう」。
31:45
そこで
ヤコブは
石を取り、
それを立てて
柱とした。
31:46
ヤコブは
また
一族の者に言った、
「石を集めてください」。
彼らは
石を取って、
一つの
石塚を造った。
こうして
彼らはその
石塚
の
傍(かたわら)で
食事をした。
31:47
ラバンはこれを
エガル・サハドタ・・・・
と名づけ、
ヤコブはこれを
ガルエド・・・・・・・・
と名づけた。
31:48
そして
ラバンは言った、
「この石塚は
きょう
わたしと
あなたとの間の
証拠となります」。
それで
その名は
ガルエド・・・・・・・・
と呼ばれた。
31:49
また
ミズパ・・・・・・・・・
とも呼ばれた。
彼がこう言ったからである、
「われわれが
互に別れたのちも、
どうか
主が
わたしと
あなたとの間を
見守られるように。
31:50
もし
あなたが
わたしの娘(女)を虐待したり、
わたしの娘(女)のほかに
妻を
娶(めとる)ことがあれば、
たとい
そこに
だれひとりいなくても、
神は
わたしと
あなたとの間の
証人でいらせられる」。
31:51
更に
ラバンは
ヤコブに言った、
「あなたとわたしとの間に
わたしが建てた
この
石塚をごらんなさい、
この
柱をごらんなさい。
31:52
この石塚を越えて
わたしが
あなたに害を加えず、
また
この石塚と
この柱を越えて
あなたが
わたしに害を加えないように、
どうか
この石塚が
あかしとなり、
この柱が
あかしとなるように。
31:53
どうか
アブラハムの神、
ナホルの神、
彼らの父の神が
われわれの間を
さばかれるように」。
ヤコブは
父イサクの
かしこむ者によって誓った。
31:54
そして
ヤコブは
山で犠牲をささげ、
一族を招いて、
食事をした。
彼らは食事をして
山に宿った。
31:55
あくる朝
ラバンは早く起き、
孫と娘(女)たちに
口づけして
彼らを祝福し、
去って家に帰った。
ーーーーー
・・・「私有財産」を獲得し、維持するのは中々困難である・・・「契約・約束」の「法」と「証明のモノ」が必要で、アルらしい・・・
それにしても、ナゼ、「ラケル」は父「ラバン」の「神像=テラピム」を盗んだのか?・・・「神像」であれば、「ラバン一族」は「偶像崇拝者」だった?・・・「占い」をしたり「ティラフィム(創世記31章32節–35節)」を拝んでいた?・・・「ティラフィム=テラピム」であるらしい・・・
「ラバン」は「イサクの妻リベカの兄で、ヤコブの叔父」で、「アブラハムの兄弟ナホルの孫で、ベトエルの息子でリベカの兄」・・・
「アブラハム一族」は代を重ねると、その信仰対象も「唯一神」ではなくなるらしい・・・いずれにしても「生き残ったノアの子孫」であるハズだが・・・モノガタリだから「矛盾」は前提であるカナ・・・
「ラバン」とはへブル語で
「白い」という意味で、
主に「男性の名前」につけられるらしい・・・ズバリ、「シロ」の名前も既に出てきた・・・
「白(しろ)」であるかな、
「新井白石」さん・・・「旧約聖書」を読んでいたんじゃぁなかろうか・・・
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