2月27日
色川の人たちで「藤綱の要害」に行った。
ここは色川の大野と新宮市熊野川町の間の滝谷本谷にある。平清盛の孫の維盛が落ち延びて隠れ住んだ所だ。藤蔓を綱として要害を構えたので「藤綱の要害」と言われている。
以前から行きたいと思っていた。
大野からも行かれるが、道は荒れているという。それで、滝本から行くことになった。
色川からくねくねの険道を車で30分ほど行くと、滝本の集落に出る。
そこから水力発電用の導水管の巡視路を行く。こんな所によく作ったなあと思う道だ。
昨日の雨で増水している。
ちょっと怖い・・・
案内役のUさんが手を差し伸べてくれるが・・・
やはり、ここは若いイケメンのH君にヘルプ!!!
少し行ったコッペ滝の下のちょっと広くなった場所が屋敷跡らしい。ここには5年くらい住んでいたそうだ。
熊野には維盛伝説がいくつも残っている。
都から逃れてこんな山奥で生きて行くというのはどんな気持ちなのかなと思う。
とは言え、熊野は私のような都会からのIターンが多い土地だ。そのルーツが平家の落人なのかもしれない。
それでも、自由で伸び伸びと暮らしている我々と人目を憚ってひっそりと生きて行くというのではずいぶん違うだろう。
きっと川でアマゴやアユを取って食べいただろうが、今の人たちのような遊び感覚ではなくて、生きるために必死で取っていたのだろう。
近くの宝竜滝に行って、お弁当を食べる。
竜のポーズをしたつもりの写真だが・・・
相方がFBで公開したら、「天からの召命?????」「滝を逆流させようと、太陽のパワーを借りようとしてるけど、自然には逆らえなかった、の図です」「天使が 舞い降りた(?_?)」「仙人が滝の前で酒盛りの図です」なんてコメントのやり取りになってしまっていた!!
さらに筆藪滝も見に行く。台風による土石流で大きな滝壺が少し埋もれていた。
帰りの険道から遠く白い山が見える。
大峰の釈迦ヶ岳だ。
いつの間にか気持ちは山に向いていた。
ログインしてコメントを確認・投稿する