オブリビオン観た。

去年ブルーレイ購入して、なかなか観れなかったんだけど
ようやく鑑賞〜。
久々に当たりのＳＦ映画でした。
ネタバレ無しでストーリー説明するとつまらなくなりそうなんで
ストーリーには全く触れずにレビュー。

監督はトロン続編のコシンスキー。
トロンですごく違和感があった理由がこの映画を観て判明。
この人個性強すぎなんだよね。（笑）
オリジナルよりこの人のカラーが強くなっちゃう。

今回は原作、脚本、監督全てがコシンスキーなんで
「なるほどこういう作品作る人なのか」ってのがよく分った。
技術的には新しいこと一杯やってるんだけど
デザインもストーリーも古き良きＳＦなんだよね〜。
ＳＦ小説好きな人は大喜び。
無機質なのにあまりＣＧっぽさを感じないのも特徴で
トロンでの違和感もこの辺だったかも。
ＣＧとは違うミッドセンチュリーっぽい雰囲気。
リドリースコットが変えてきちゃったＳＦ感を
一旦「2001年宇宙の旅」辺りに戻した優雅さを感じる。
みんな作りたかったＳＦはこっちなんだけど
それを作れる人が今まで出てこなかった気がするんだよね〜。
スターウォーズの新３部作ですら、ただのつるつるてかてかな感じだったし。
ようやく作れる人が出てきたなぁと。

Ｍ８３のスコアも、ヴァンゲリスかと思うようなシンセオーケストラ。
ここまでシンセってのはかなり新鮮で（ダジャレじゃない）
シリアスで無機質な雰囲気がさらに加速してる。

ＳＦならではの冷たさや無機質さ、理不尽さ。
白と黒のメタファーや
ほぼどこかで見たことがる設定目白押しなんだけど
レトロＳＦへのオマージュとして愛を感じる作品でした〜。
ちなみにハリウッド慣れしてるとつまらなく感じるかも。（笑）

コシンスキー監督の次回作はぜひみてみたい。